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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

リバタリアニズム

著者:渡辺靖
発行元:中央公論新社

 

リバタリアニズムのまとめ

わたしは自由に生活していたいタイプなのです。他人から指示されるのは嫌いなタイプなのです。他人から生活を干渉されるのが、一番キライなタイプなのです。そんな私は、少なくとも日本的リベラルじゃないということを十分に認識しておりました。では、保守なのかね?それはそれで違うでしょう。では、リバタリアニズムなのかね?そう言われると、困ります。そもそも、リバタリアンについて知りませんから。ということで、アメリカのコミュニティ論を専門とする著者の、この本を手にとって見たのです。コロナ禍によって変わってしまった社会に暮らす今だからこそ、読むべき一冊なのですよね。

 

リバタリアニズムを読んだ理由

リバタリアンについて、しっかりとしりたくなったので

 

リバタリアニズムで仕事に活かせるポイント

同じ言葉を使っても、文化的背景、歴史的背景がことなると、意味が異なっちゃうんだな。

 

リバタリアニズムの目次

第1章 リバタリアン・コミュニティ探訪
第2章 現代アメリカにおけるリバタリアニズムの影響力
第3章 リバタリアニズムの思想的系譜と論争
第4章 「アメリカ」をめぐるリバタリアンの攻防
第5章 リバタリアニズムの拡散と壁

 

リバタリアニズムの感想

リバタリアンって、リバタリアニズムを志向する人。つまり、自由至上主義者のこと。リバタリアニズムとは、自由主義最小国家・社会的寛容という価値観に基づき行動する人。いわゆる、大きい政府とか、政府による規制とか、そういうのと真反対いるような人。

お!私のことだわ。しかし、日本では、この考えが受け入れられにくいによね、ということで、アメリリバタリアンについて、この本から教えてもらう。

ちなみに、アメリカじゃ、リバタリアン党は、第三の政党。しかし、日本で言うところの泡沫政党のようなもので、大統領は、ここから生まれない。代わりに、民主党や、共和党の中にリバタリアンが入り込み、リバタリアニズムを政策に落とし込もうとしている。共和党リバタリアンからの指示を集めていそうだけれど、キリスト教原理主義的な政策や、トランプがおこなったアメリカ至上主義のような政策は、リバタリアニズムと相反するものなのだそうな。

難しいな。

自由の国アメリカで自由至上主義であるリバタリアニズムが受け入れられているのかというと、そうでもないらしい。そもそも、リバタリアニズムには様々な考え方(流派)があり、「で、どれなのよ?」ということになっているのでしょう。てか、自由至上主義なら、どれでもいい気がするのですがw

自由思想を整理する様々な方法があるなか(紹介されるなか)で、私は「ノーラン・チャート」の整理がわかりやすかったですね。「個人の自由」と「経済的自由」を重視しているのか?軽視しているのか?で、それぞれの思想を分類するチャート。リバタリアンは、経済的自由を重視し、個人の自由も重視するという立ち位置。リベラルは個人の自由を重視し、経済的自由軽視している。リバタリアンの対局ある権威主義とは個人の自由軽視し、経済的自由も軽視しているという立ち位置になる。この中で何が嫌いか?と、問われれば、権威主義が嫌いと答える。となると、もちろん、好きなのはリバタリアンだ。

お!リバタリアン、理解できたじゃん。そう思えてしまうのです。が、そんなに簡単じゃないのよね。保守と一言で言っても、何を守るのか?その対象によって、意味合いが変わってくるからね。そうかんがえると、きっちりこのへんの政治用語を学ばなくては、と思うわけです。

大学時代、政治社会学を学んだのになぁ。

 

 

タイトル:リバタリアニズム
著者:渡辺靖
発行元:中央公論新社