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真説・長州力 1951-2018

著者:田崎健太
発行元:集英社

 

真説・長州力のまとめ

プロレス雑誌出身ではなく、週刊誌出身のノンフィクション作家が書いた、長州力の半生。なので、プロレスメディアのような、膨らませた展開はないはず。私の知っている長州力は1980年以降。リキラリアットとサソリ固めで名勝負数え唄や、維新軍を立ち上げたくらいから。それ以前については、もちろん知らないし、それ以降はプロレスメディアに出てくる話しか知らなかった。ふてぶてしくて、かっこよくて、強かった。そんな長州力の素顔がわかる一冊。いまの、面白くておちゃめなお爺さんという長州力しか知らない人は、ドン引きするかも知れません。そんな一冊。

 

真説・長州力を読んだ理由

長州力が好きなので。今の長州力が素顔なのか?を知りたくて

 

真説・長州力で仕事に活かせるポイント

新日本プロレスの営業部長で、ジャパンプロレスの社長を務めた大塚直樹の営業手法ですね。営業先の一番いいホテルの、一番安い部屋に泊まる。良いホテルに泊まっていることは、信頼感となる。そして、地元の商工会に足を運び、地域のビジネスを頭に入れるという。

 

真説・長州力の目次

プロローグ 端っこの男
第1章 もうひとつの苗字
第2章 ミュンヘンおります韓国代表
第3章 プロレスへの戸惑い
第4章 「長州力」の名付け親
第5章 メキシコに「逃げる」
第6章 「噛ませ犬」事件の“謎”
第7章 タイガーマスク引退とクーデター
第8章 ジャパンプロレスの野望
第9章 長州を恨む男
第10章 現場監督の秘密
第11章 消されたUWF
第12章 アントニオ猪木大仁田厚
第13章 WJプロレスの躓き
第14章 どん底
第15章 再び、「ど真ん中」に
第16章 赤いパスポート

 

真説・長州力の感想

長州力と言ったら、いまや人気YouTuber。Tiktokだって、Twitterだってやっている、おちゃめなお爺さん。そんなおじいさんの盟友、武藤敬司もYouTuberとして、有名だ。二人とも、すごいプロレスラーだったんだよ。武藤敬司は、まだ、現役だけれどね。

プロレスラーが怪物だった、まだ昭和の時代。在日韓国人で、レスリング韓国代表にまで上り詰めた長州力は、新日本プロレスに就職した。ジャンボ鶴田が、全日本プロレスに就職したのと、同じような流れですね。

強いだけでは、勝つだけでは、トップになれない世界。純粋に強さだけを求めていた長州力にとって、なかなか受け入れることができない世界であった。

そんな世界であっても、プロレスというものを理解し、プロレス界のトップに立ち、仲間であるプロレスラーや、自分のために筋を通そうとした不器用な男。

維新軍のイメージが強烈だった私は、その頃の長州力の動きを追うことにワクワクしていたのですが、次第にジャパンプロレスや、新日本プロレス、WJの営業や、経営について興味が惹かれるようになってきました。

やっぱ、営業力と金勘定スキル、そして人間力なんだな。ビックサカこと坂口征二の経営者としてのスキルに驚いてしまいました。坂口征二、めっちゃいい人やん。次は、坂口征二について調べてみよう。

 

 

タイトル:真説・長州力 1951-2018
著者:田崎健太
発行元:集英社