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ユーラシア横断1万5000キロ 練馬ナンバーで目指した西の果て

著者:金子浩久
発行元:二玄社

 

ユーラシア横断1万5000キロのまとめ

自動車ジャーナリストの金子浩久さんが、中古のトヨタカルディナユーラシア大陸を横断するというエッセイ。なんと無謀な。スタート地点は東京。富山からフェリーに乗り、ウラジオストックに渡り、ウラジオストックからポルトガルのロカ岬を目指すという。なんという、電波少年的な話。でも、嫌いじゃない。大好き。やってみたいのだ!ユーラシア大陸横断を!そんな私の冒険心をくすぐってくれるお話。きっと、いまのシベリア地域は、全く違うんだろうな、とも思ったりもする。

 

ユーラシア横断1万5000キロを読んだ理由

自分のクルマを自分で運転して、ユーラシア大陸を横断すること。これが私の夢の1つのため。

 

ユーラシア横断1万5000キロで仕事に生かせるポイント

細々とした贈り物を用意しておくといいんだね

 

ユーラシア横断1万5000キロの目次

第1章 三日月湖
第2章 東京
第3章 富山・伏木港
第4章 ルース号船内
第5章 ウラジオストクから出発、ハバロフスク
第6章 ブラゴベシチェンスク
第7章 スコボロディノ
第8章 チタ、ウランウデとイルクーツク
第9章 クラスノヤルスク
第10章 最長走行距離とウラル山脈越え
第11章 ニジニノブゴロド
第12章 サンクトペテルブルク
第13章 さらばロシア、トランスフィンランディア
第14章 リューベック上陸、ロカ岬

 

ユーラシア横断1万5000キロの感想

私の夢の1つにユーラシア大陸横断がある。本当は自分のクルマを、自分で運転してウラジオストックからサンクトペテルブルクまで行けたらと思っている。でも、それは現実的ではなさそうなので、シベリア鉄道ウラジオストックからサンクトペテルブルクに旅することに、夢のレベルを下げている。ウラジオストックから、中国、モンゴル経由でロシアに入るのはハードル高そうだし、ウラジオストックから、中国、ウイグルからカザフスタンというのも、もっとハードルが高そうなので、やはりロシア横断なのが、一番いいと思う。

でも、クルマでいくのはハードル高いよな。

とおもっていたら、ロシアをクルマで横断するという本書を見つけた。なお、ゴールはサンクトペテルブルクではなく、ポルトガルとのこと。なんだよ。猿岩石かよ、というお話だw でも、話のほとんどは、ロシアとなっている。そりゃそうだよな、行程の7割以上はロシアなんだもの。

ロシア、それもシベリアや極東地域の道路事情はそれほどよくないことが想像できるので、「スポーツカーはあり得ないよな」と思っていたのですが、相棒に選んだのは、なんとカルディナ。なぜにカルディナ?ふつーこの手の旅の相棒と言えば、ランクルや、パジェロ、ハイラックスじゃないのか?と思うのですが・・・。いやはや、中古のトヨタ製ワゴンを選んだのには、深い理由があったんですよね。

旅する地域は、治安のよろしい地域ではない。強盗はもちろん、自動車泥棒もあふれている。そんな自動車泥棒が狙うクルマと言えば、日本製のSUVランクルや、パジェロ、ハイラックスなんて、自動車泥棒に「盗んでください」といっているようなもの。何ヶ月もかかる自動車の旅、荷物はたくさん詰めた方がいいので、セダンよりもワゴンが重宝される。ワゴンと言えばレガシィですが、燃費がよろしくない。何キロごとにガソリンスタンドがあるのか分からないシベリア、極東地域では燃費が重要。また、ガソリンの質も不明なので、レギュラーガソリン仕様がいい。そして、きれいな新車を乗り回していると、それだけで強盗や、自動車泥棒のターゲットとなってしまうので、適度に古い中古車のカルディナを選んだ。

もう、知りたかったこと満載w

ロシアをクルマで旅したくない人でも、ロシア、それも極東地域やシベリア地域のリアルを知ることができる、素敵な本ですよ。

 

 

タイトル:ユーラシア横断1万5000キロ 練馬ナンバーで目指した西の果て
著者:金子浩久
発行元:二玄社