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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

未来国家ブータン

著者:高野秀行
発行元:集英社

 

未来国家ブータンのまとめ

ブータン。今の王様がイケメンで、日本に新婚旅行にやってきて、世界一幸福な国。辺境を冒険することが得意なノンフィクションライター、高野秀幸さん。今回の舞台は、そんなブータンだ。いまだ、半鎖国状態のブータンを、政府の役人とともに旅をする。そんな今までと違う状況であっても、いつもの高野ワールド全開なのがうれしい。そして、雪男ってネパールだけでなく、ヒマラヤ一帯にいる未確認生物なのね。

 

未来国家ブータンを読んだ理由

そりゃ、高野さんのファンだから

 

未来国家ブータンで仕事に生かせるポイント

何よりも下調べと、現地の言葉を覚えることだな。

 

未来国家ブータンの目次

第1章 ブータン雪男白書
第2章 謎の動物チュレイ
第3章 ラジャム淵の謎
第4章 ブータン最奥秘境の罠
第5章 幸福大国に隠された秘密

 

未来国家ブータンの感想

今回の舞台はブータン。それも、友人から「ブータン国立生物多様性センター」との調査旅行に同行してほしいということ。同行と言うより、専門家として共同調査をしきってほしいと言うこと。すごい話から始まる「未来国家ブータン」。しかし、高野さんもいろんな仕事をするんだね、なんて思いながら読み進めると、本人あまり、乗り気じゃなさそう。

でもね、ブータンには雪男がいるんですよ、という話から雰囲気一転。一気にやる気満々に。

鎖国国家で、いまだに外国人が自由に旅することのできないブータンを、政府の監視と、事前の計画が必要だけれど、その条件内で自由に旅する高野さん。いつものように、殺されそうな目には遭わずに、日本人がなかなか知ることのないブータンの日常生活に触れていく。

ブータンって、小さい国なのに、多民族国家なのね。

日本と同じ仏教国であるブータンに親近感を覚えながら、生物多様性では世界屈指のブータンの描写に驚きながら、でも、どんな僻地で会ってもブータン政府の管理が行き届いている現実に驚きながら、ページをすすめる。

中国でも、ネパールでも、インドでも、ミャンマーでもない、幸せ大国ブータンに魅力を感じる。

あぁ、ブータンに行きたいなぁ。

 

 

タイトル:未来国家ブータン
著者:高野秀行
発行元:集英社