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決定版・ゲームの神様 横井軍平のことば ものづくりのイノベーション「枯れた技術の水平思考」とは何か? 

著者:横井軍平
発行元:Pヴァイン・ブックス

 

決定版・ゲームの神様 横井軍平のことばのまとめ

ゲームの神様、横井軍平さん。横井軍平さんの死後に発行されたのが本書。横井軍平さんにゆかりのあるひとのインタビューや、生前、横井さんがkゲーム誌に書き残していた原稿を収録した一冊。横井さんのことよく知っている人にとっては、「どこかできいたことのある話」が詰まっています。そうじゃない人にとっては、ゲームの神様の考えを知るために最適な一冊となってます。

 

決定版・ゲームの神様 横井軍平のことばを読んだ理由

横井軍平さんについて、また、詳しく知りたくなったため

 

決定版・ゲームの神様 横井軍平のことばで仕事に活かせるポイント

ありとあらゆる箇所

 

決定版・ゲームの神様 横井軍平のことばの目次

第1章 横井軍平の「ものづくり」
第2章 〈バーチャルボーイ〉とは何だったのかな
第3章 偉大なる「すきま産業」

 

決定版・ゲームの神様 横井軍平のことばの感想

現在流通しているゲームの基礎を作った人と言えるのが、元任天堂横井軍平さん。「枯れた技術の水平思考」は、ゲーム好きになら、誰でも知っている名言だ。京都の片隅にあった、花札や、トランプを作っている会社を、世界トップクラスのゲーム企業に仕立て上げた、その張本人が横井軍平さんなのだ。

横井軍平さんが亡くなってから、三十年が経とうとしています。この間、ゲームはどんどん進化し、ゲームビジネス市場も、どんどん成長していきました。ゲームビジネスは、いまや、日本の基幹産業となりつつありますからね。

三十年以上前、横井さんが発言した言葉は、21世紀の今、ゲーム以外のビジネスにも応用できそうなものばかりです。

たとえば、コレですね。どんなことでも、人は「目に見えるわかりやすいこと」に飛びつきまず。でもね、そればかりしていては、だめだと、横井さんはゲームを例に話します。

 

ゲーム市場全体がそういう方向に動いている。マニア化しているから。ゲームといっても本当はグラフィックスを追いかけるようになってるんですね。だからつくるほうも買うほうもみんなそうなっているのでしょうね。だけれど、それをやってしまうと後でやることが無くなるよ、って思いますけどね。

 

今のゲームは「グラフィックすげー」のばかりですからね。4K映像はもちろん、そのうち8k映像もふつーなことになるんじゃないかしら? もしかしたら、なってるかもですが。

絵がどんなにキレイでも、ゲームとしてつまらなきゃ、意味がないってことですね。さすが、あえて白黒でゲームボーイを発売させた、横井さんだけのことはあります。

じゃ、どうすれば、面白いゲームが作れるのか?というと、そのことについても、横井さんは触れています。

 

ゲーム&ウォッチ〉のゲームを考える時に、まずは●とか■とかでどういう事をしたら面白いかを考えるわけですよ。次に、そのエイゾウを何に置き換えるかという時に、どうしたらそれを説明書無しに理解することができるかという「HOW TO PLAY」をキャラクターに置き換えるのです。それが本来のゲームの姿なんですよ。

 

ですよね。流石です。この考えが、はっきりと現れているのが、初代のスーパーマリオなんですよね。マリオは画面の左端にいて、右にしか行けない。画面の右側から、ノコノコが現れて、マリオに向かって進んでくる。マリオと違う動きをするので、ノコノコが敵だと教えなくても、本能的に敵だと判断する。ハテナブロックを叩くと、きのこが出てくる。このきのこは、マリオと同じ方向にすすむので、大事なものだと判断できる。

 

横井さん、流石です。横井さんの教えを受けた、ゲームクリエイターをいろいろと調べてみよう。

 

 

 

タイトル:決定版・ゲームの神様 横井軍平のことば ものづくりのイノベーション枯れた技術の水平思考」とは何か? 
決定版・ゲームの神様 横井軍平のことば
著者:横井軍平
発行元:Pヴァイン・ブックス
おすすめ度:★★★