WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

アイデアマンになる

著者:アングル(樋口卓治、鮫肌文殊、山名宏和)
発行元:ソフトバンククリエイティブ

 

イデアマンになるのまとめ

企画の考え方そのノウハウを惜しげもなく公開しているのが、本書。実際の企画会議や、企画書まで掲載されている。すごいな。そこから、このノウハウを知っているだけでは面白い番組を作ることができない、という強い自信があるのでしょう。大丈夫です。テレビ番組は作りません。YouTubeは作るかもしれませんが。日常で気になることをよく観察し、そこで見つけたキーワードを記録すること。アイデアを生み出すうえで、もっともベーシックなことですが、これは様々なことに応用できる素晴らしいことです。気になることをよく観察し、キーワード日記(ブログ)を作ることを、私も始めてみようかしら。

 

イデアマンになるを読んだ理由

仕事柄、様々な企画を考えることがおおいので、そのヒントとなる本を探していました。そしたら、古舘プロジェクトの参謀が開拓者本書を見つけました。

 

イデアマンになるで仕事に活かせるポイント

キーワード日記をつけること。集めたキーワードを組み合わせ、企画の種を考えることだね。

 

イデアマンになるの目次

第一章 キーワードの集め方
第二章 企画の作り方
第三章 伝え方

 

イデアマンになるの感想

著者は古舘プロジェクトのアイデア集団、アングル。鉄腕!DASHをはじめ、様々な人気テレビ番組を産み出している方々。

すごいな。さすがだな。

超売れっ子放送作家集団が行ったセミナーの内容を書籍化したのが本書。なので、人気世備考講師の授業や参考書のようにわかりやすい。こりゃ、放送作家を夢見る若者にとってはたまらないバイブルだ。

そんなバイブルを、最近テレビも見なくなった四十代のおっさんが読む。なんのために? 会社で企画書を書くために。この本は、テレビ番組の企画のたて方以前に、企画の考え方や、企画書の書き方、プレゼンのやりかたまで教えてくれるのだ。企画書の書き方といったって、ビジネス書によくある「A4一枚にまとめる方法」とか「トヨタで学んだ企画書のフォーマット」とかではない。それはそれで知りたいけれど。

そもそもの企画の種を見つける方法、0から1を見つける方法から教えてくれるのだ。ちなみにその方法は、気になったことをよく見る、すなわち「観察」することだという。

なんだ、超簡単じゃん。超単純じゃん。気になることを、よく観察するなんて、誰でもできそう。でも、誰もやっていない。単純なことほど、やり続けるのは難しいからね。だから、まず、よく観察して、気になることを、キーボードとして記録することから始めましょうよ、と。それができれば、最初の関所は突破。次はそのキーワードを組み合わせて、実際に企画を考えることです。

ちなみに、いい企画とは多くの人が同じイメージを描いたり、同じ理解をしたりできるもの。独りよがりの「おれかっこいい」的なもはだめ。それじゃ、2020東京オリンピックの開会式と同じになっちゃう。じゃ、いい企画ってどんな企画なのか?って話なのですが、それも本書にしっかりとかかれています。この内容(フレーズ)が一番心に刺さりました。

 

同じ内容の企画も作り手の解釈が違うと(当たり前だが)違う企画になる。
同じ内容の番組でも作り手の意識が違うと全く違う番組になる。
この“解釈”と“意識”をわかりやすく企画に反映する時、“目的”と“手段”をハッキリ使い分けることが重要。

 

いやはや、おっしゃる通りです。

では、どうすれば意識や解釈がとっちらからないようになるのかって話ですが、それは「どんな経験も主観と客観、2つのアングルで覚えておく癖をつけるといい」とのことです。

ビジネスに役立つヒントは、ビジネス書以外でもみつかるんだね。

 

 

タイトル:アイデアマンになる
著者:アングル(樋口卓治、鮫肌文殊、山名宏和)
発行元:ソフトバンククリエイティブ