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あるヤクザの生涯 安藤昇伝

著者:石原慎太郎
発行元:幻冬舎

 

あるヤクザの生涯 安藤昇伝まとめ

コンプライアンスにうるさい21世紀には絶対に現れないであろう、元ヤクザの組長の俳優・安藤昇。渋谷を中心にシマを持っていた安藤組のトップだった人ですね。いまの40代でぎりぎり知っているかどーかというレベル。昭和30年代に活躍した伝説のヤクザの生涯を、石原慎太郎氏が一人称で書き下ろしたのが本書。安藤昇の人生は映画になるほど有名。なので、聞いたことある話多いけれど、同時代を生きた石原慎太郎じゃなければ書けない話もあって、グイグイと引き込まれます。

 

あるヤクザの生涯 安藤昇伝を読んだ理由

昭和のヤクザを調べるのがライフワークなので

 

あるヤクザの生涯 安藤昇伝で仕事に活かせるポイント

とくになし

 

あるヤクザの生涯 安藤昇伝の目次

あるヤクザの生涯 安藤昇
長い後書き

 

あるヤクザの生涯 安藤昇伝の感想

安藤昇といえば、伝説のヤクザにして、伝説の俳優。反社会勢力と関わりにうるさい今じゃ考えられまでんが、元ヤクザの組長が、俳優として活躍していたのですからね。ヤクザ映画に出演していた俳優が、ヤクザの結婚式に出るのとはワケが違います。

渋谷を根城にしていた愚連隊の学生集団を率いていたのが安藤昇。戦後の混乱期、渡世人や、博徒、任侠と呼ばれる人々に市民権があった時代、安藤昇が率いる安藤組は、新時代のヤクザ集団として人気を集めていた。何しろ、構成員にイレズミと、指詰めを禁じ、スーツでいることを求めたのだから。やんちゃな、金持ちな、ボンボンが憧れた集団だったのだ。

いわば、終戦直後のシブヤ系。チーマー集団。

もちろん、カッコだけではないのです。安藤昇自身は特攻隊(伏竜隊だった)の生き残り。安藤昇のまわりのを固める舎弟たちも大学空手部の主将だったり、命しらずの若者だったりするわけです。

そんな安藤組がぶつかるのは、当時のスーパースター力道山であったり、関東の大親分尾津組の尾津親分だったり、乗っ取り屋の横井英樹だったりするのです。

本書に書かれている内容は、よく知られた安藤昇のお話です。その話を同時代を生きた石原慎太郎氏が、語りおろしています。

 

 

タイトル:あるヤクザの生涯 安藤昇
著者:石原慎太郎
発行元:幻冬舎