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世界探検全史 道の発見者たち 上巻

著者:フェリペ・フェルナンデス-アルメスト
訳者:関口篤
発行元:青土社

 

世界探検全史 道の発見者たち 上巻のまとめ

すごい本だ。何がすごいって、世界の地理がわかる。てか、世界の地理を理解していないと、本の内容を理解できないw グーグル先生に確認しながら、読みすすめましたよ。なぜ、道ができるのかって? 知らんがなw 公共工事の一環かと思っていましたよ。A地点からB地点に移動するための手段が道。その道は陸上のこともあれば、海上のこともある。では、なぜ、その道ができたのか? その道を見つけたのは誰なのか? それを教えてくれるのが本書。そして、それを人類誕生のポイントから教えれくれる。すんごい歴史の教科書です。

 

世界探検全史 道の発見者たち 上巻を読んだ理由

最近、探検や、冒険に興味があるので

 

世界探検全史 道の発見者たち 上巻で仕事に活かせるポイント

細かく調べることは重要なことね

 

世界探検全史 道の発見者たち 上巻の目次

1 手を伸ばす 通路の最初の発見者、文化の採集から大いなる帝国へ
2 到達する 約1000年以前までの海洋の探検
3 躍動する 古代後期と中世における陸地の探検
4 跳躍する 中世後期の海路の転換と大西洋への進出
5 躍進する 1490年代の前方への大躍進

 

世界探検全史 道の発見者たち 上巻の感想

なんか、とんでもない本に出会った。アムンゼンとか、スコットとか、コロンブスのお話が集まってるのかと思いきや、違った。

歴史には人類が地球上に散らばった物語と、それらの人類が合流し始める物語がある。

そんなふうに語られて、始まるのはホモ・サピエンス(人類)の出現からという。

「そこから?」と驚くのですが、言われてみれば、たしかにそうだな、と。技術どころか、文化も、文明もなかった人類が、どのように地球上に広がっていったのか? アフリカで生まれた人類は、中東を通じ、ヨーロッパや、ユーラシアへ。そして、ベーリング海峡をわたり、アメリカ大陸へ。そこまでは、わかる。では、南太平洋や、オセアニアには、どうやって人類は渡ったのか?

むむむ…

そんなこと、考えたこともなかった。

そして、その後に生まれる四大文明四大文明が生まれた当初、エジプトも、メソポタミアも、インドも、中国も、それぞれの文明の存在を知ることはなかった。しかし、その後、時は流れて、それぞれの文明は交易を始めるようになった。

でもね、昔は、行き方を知っていたんだよ。だから、そんな僻地に人がいるんだ。でもね、行き方を忘れてしまったのだ。だから、その道を見つける探検者が必要なんだ。

人類の誕生から、四大文明古代ローマに、ペルシアに、アイスランドグリーンランド、ヴィンランド、イタリア、マリ、サハラ、モンゴル、中国、ポルトガル、スペイン。

A地点からB地点に移動するための方法(歴史)を教えてくれるのが、本書。もう、知らないことだらけ。「ヴィンランド・サガ」を読んでいるので、北欧バイキングがグリーンランドからヴィンランドこと北米ニューファンドランド島までの流れれはわかった。

世界史の授業でも、チリの授業でも、教わらない話が満載。人が新たな道を見つける動機となるのは、好奇心もあるけれど、それ以上にお金だったと。職業選択の自由も、セーフティネットもない時代、都会の周辺にいた、一攫千金を狙う貧しい若者が、探検者になることが多かったと。

その代表例であるコロンブスコロンブスの一行が北米大陸にたどり着くお話までが上巻です。

 

 

タイトル:世界探検全史 道の発見者たち 上巻
著者:フェリペ・フェルナンデス-アルメスト
訳者:関口篤
発行元:青土社