WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

強制終了、いつか再起動

著者:吉野万理子
発行元:講談社

 

強制終了、いつか再起動のまとめ

中学生とは背伸びがしたい年頃なのだ。ただ「背伸びがしたい」といっても、その方向はあっちこっちに向かう。自分という存在を大きく見せるために、自分という存在を傷つけないために、色んな方向に背伸びをするのだ。それは普通のこと。ただ、超えちゃいけないラインはあるのだ。その一線を超えることは勇気ではなく、その一線の手前で踏みとどまることこそ、勇気なのだ。そんなことを教えてくれる一冊。

 

強制終了、いつか再起動を読んだ理由

まるでシステムやゲーム、ガジェットのようなタイトルに惹かれたため

 

強制終了、いつか再起動を仕事に活かせるポイント

とくになし

 

強制終了、いつか再起動の感想

 

加治隆秋、伊佐木周伍、そして麻矢夕都希の3人が作り出す爽やかじゃない青春物語。

大人と子供の中間に位置し、なおかつ高校受験というその後の人生を決定づけるイベントが待ち受ける中学3年生。

色んな理由でカッコつけたい。色んな理由で背伸びをしたい。

それは日本中の中学3年生に共通する悩みだろうし、とくに引っ越して、転校してきた子供にとってはなおのことだ。

そんな中学生男子のもやもやから始まるストーリー。

将来なりたい職業で上位となるYou Tuberと、中学生の薬物汚染が絡み合う。

カッコつけたいはなしと、超えちゃいけないラインは表裏一体。超えちゃいけないラインは、超えたら戻ってこれないことも多いのだから。

 

 

 

タイトル:強制終了、いつか再起動
著者:吉野万理子
発行元:講談社