著者:ブレイク・スナイダー
訳者:菊地淳子
発行元:フィルムアート社
まとめ
B2Bマーケティングにおいて重要なのはコンテンツなのだ。興味が無い、あってもそれほど興味の無い見込み顧客と、コミュニケーションをとって「興味を引く」ことに成功しなければならないのだ。では、どうやって興味を引けばいいのか? わたしはハリウッドの脚本術に目を付けたのです。全米が泣いた!勢いで、ハリウッドのフレームワークを利用すれば、最良なコミュニケーションができるのではないか、と。どうやら、その推察は当たっていたようですね。観客が応援したくなるような主人公であることが必要なのです。原始人にもわかるくらいシンプルな要求が必要なのです。どうやら、私たちは小難しいことを、よりこねくり回していたようですね。
この本を読んだ理由
コンテンツを生み出す際のヒントを得たかったから。
仕事に活かせるポイント
ストーリーの主人公をしっかり定義する必要があるってことですね。そして、ここでいう「ストーリーの主人公」とはターゲットペルソナではなく、サービスを紹介するあなたってことなんだよね。
目次
Chapter1 どんな映画なの?
Chapter2 同じものだけど・・・違った奴をくれ!
Chapter3 ストーリーの主人公は・・・。
Chapter4 さぁ、分解だ!
Chapter5 完璧なボードを作る
Chapter6 脚本を動かす黄金のルール
Chapter7 この映画のどこがまずいのか?
Chapter8 最後のフェード・イン
感想
この本は脚本家を目指す人が手に取る本です。なので、B2Bマーケティングの支援を行っている人が、「コンテンツマーケティングや、コミュニケーションプランを考えるときのヒントとして、なにかいいものないかな?」と思いながら読むことを想定してはいません。
そうやって、本書を読む人・読んだ人は、おそらく世界初なんじゃないかと思います。
で、本書に書かれている内容ですが、大ヒット御礼中です。
まさにそう言うことを求めていた。
でも、目新しいことじゃない。
主人公にどれだけ感情移入することができるのか?ヒット作の秘訣はここにあるという。そして、その主人公がどれだけわかりやすい課題を解決してくれるのかが、鍵だという。
ほほう。
マーケティングの世界にあってもターゲットは定義するモノね。
うん。
主人公はそっち側じゃないんだよ。主人公は、サービスを紹介するこちら側なんだよ。ターゲットペルソナは、スクリーンの前で映画を食い入るように見てくれる観客なんだよ。
ターゲットペルソナが、どれだけ感情移入することができるのか?ターゲットペルソナが、感情移入をしてくれる状況を作り出せるのか、がキモだという。
そして、その主人公が解決する課題は、原始的なモノであればあるほどイイ。原始人が理解できるほどシンプルなモノが良いのだと。
複雑な前提条件や、奇妙なバックボーンを知らなきゃ理解できない課題ではダメだってことだね。
もう、これに尽きますよね。
サービスを紹介する人間に、見込み顧客がどれだけ感情移入ができるのか? 見込み顧客が抱えてる課題を解消することを、どれだけシンプルに説明することができるのか?
ここに尽きるってことですね。
この2軸でコンテンツを考えよう!
タイトル:SAVE THE CATの法則
著者:ブレイク・スナイダー
訳者:菊地淳子
発行元:フィルムアート社