著者:水野学
発行元:ダイヤモンド社
まとめ
どんなスキルを若手に見つけて欲しいか?と問われれば、交渉力と段取り力ですよ。その段取り力のみに付け方が、わかりやすく述べられています。で、段取りって仕事以外でも必要だから、ここに記載されている内容を毎日の出来事、つまり日常生活でも行って、段取り力のアップを図るのが良いですよ!
この本を読んだ理由
若手に「段取り力」を付けさせるための教科書を探していたから。
仕事に活かせるポイント
段取り表を作るのは本当に重要ですよ。ウチのチームの若い衆にもやらせています。ただ、めんどくさがってやらないんだw そして、めんどうくさがってやらない若手は、その後、残念なことになるんだよね。
目次
CHAPTER1 段取りは「目的地」を決めるところから
CHAPTER2 最高の段取りをするために「目的地までの地図」を描こう
CHAPTER3 目的地まで最短距離で進もう 時間と効率化の話
CHAPTER4 脳内に「空白をつくる」ために段取りをしよう
CHAPTER5 目的地までチームで動こう
感想
段取り力。
この重要さに気がついた人は、仕事ができる人ですよ。
昭和の会社が新人に花見の場所取りや、飲み会の幹事を頼むのは、理不尽に耐える心を作るためじゃないんだよな。
花見とか、飲み会という「誰もが一度でも経験したことがあるであろう」ことを仕切らせて、段取りをちゃんとすることの重要さを知ってもらうためなんだよな。
まぁ、個人的な感想かもしれないけれどw
いま、そんなことをやるとパワハラ認定されちゃうけどw
サッカーだって、仕事だって、ボールを貰ってからパスのだし先を考えてちゃダメなんですよ。ボールを受け取ったら、瞬時にパスを出す。パスを出したら、次にパスが回ってきそうな場所に素早く動く。サッカーであれば戦術が定まっていなければ無理な話ですし、仕事であれば、段取りがしっかり組まれていないとダメなんですよね。
その段取り力をあげるための方法を、わかりやすく教えてくれるのが本書です。
とはいえ、何か凄いことが書かれているわけじゃない。すごくふつーのことが書かれている。
だから、難しいんだよ。
普通のことを、しっかりこなさないと、段取り力が身につかないのだから。段取り力がアップしないのだから。
普通のことがちゃんとできていないから、まずは普通のことをちゃんとやって、段取り力を付けましょうね、といってるんだよな。
そんな本書の中で覚えておきたいフレーズは次の3つです。
ぼくらのようなクリエイティブな仕事こそ「答えがある」と仮定して進めるべきです。そうでないと永遠にやることになります。一生懸命やったとしても、自分なりのノウハウやルールを見つけながらやらないと、ただの徒労に終わります。自分なりの法則を見つけられないままやり続けても、10年、20年経っても成長しないのです。
と
コンセプトをきめるときはもちろん、プロジェクトを進めるうえで「言葉」に敏感になることは大切です。この「言葉のものさし」が人それぞれ異なっていると、プロジェクトはちぐはぐなものになてしまいます。
と
センスは、多くの知識をストックし、最適な組み合わせを考えることで生まれ、磨かれていきます
この3つのフレーズは、額に入れて飾っておきたいレベルで名言ですよ。
タイトル:いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書
著者:水野学
発行元:ダイヤモンド社