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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

東京人 2020.8

発行元:都市出版

 

まとめ

緊急事態宣言の東京を記録した貴重な「東京人」。人がいて、密になってこその東京だものね。あの、CGで作られたように人のいない(ゼロじゃないのが、逆にリアリティが会って怖い)銀座を知っている私としては、永久保存版の1冊ですね。もう、二度とこういう事態になって欲しくないなぁと思いつつも、強毒型の新型インフルエンザがパンデミックしたら、また、人のいない東京が登場するのだろうな。

この本を読んだ理由

緊急事態宣言下の東京を記録に残しておきたかったから。

仕事に活かせるポイント

もう、日本には高度経済成長が訪れないってことなんだよな。

感想

今月号の大特集は「緊急事態宣言下のまち 2020春、東京の記録」ですね。東京の街を記録し、東京の街の歴史を紹介する「東京人」には死活問題だったハズなんですよ。緊急事態宣言による外出自粛は。でもね、そんな条件下でも、しっかり仕事をしてくれました。緊急事態宣言による外出自粛の東京の街を、しっかりと記録をしてくれました。

江戸から東京になって以来、いや、徳川家康が江戸に幕府を開いてからという時間軸でも、はじめてだと思いますよ。街から、人が消えてしまうだなんて。関東大震災だって、第二次世界大戦だって、町は破壊されたけれど、町から人は消えなかったからな。

こんなことは有史以来はじめてでしょう。

そして、それは東京だけの話ではない。

ふかいな。

 

で、御厨さんが記事に書いていたけれど、こういう状況だからこそ、復興とか、元に戻るとか、右肩上がりの未来が待っているって、思っちゃダメなんだよな。日常生活に戻ることは必要で、重要だけれど、いままでと同じような時代には絶対にならないのだから。

いろんな矛盾や、問題が噴出した新型コロナウィルスの問題でしたね。

 

いろいろ気分が暗くなっちゃう今月号でしたが、林家正蔵師匠の「ちょいとごめんなさいよ、四時からの悦楽」が、いままで通りで良かったです。師匠はエッセイが上手いよなぁ。落語よりも上手なんじゃないかと思ってしまう。食に関して、ここまで読ませて、かつクスッとさせるなんて、凄いですよ。

 

 

タイトル:東京人 2020.8
発行元:都市出版
おすすめ度:★★★