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20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑

著者:杉浦泰
発行元:日経BP

 

まとめ

どんな有名企業も、すべての時期で順風満帆であったわけじゃないのですよね。チャンスもあれば、同じ数だけピンチもあった。そんなピンチの乗り越え方が紹介されている本。だけれども、それだけではない。そんな企業の歴史や、ビジネスモデルをわかりやすく教えてくれる本でもある。企業研究をしている人にももってこいだね。

この本を読んだ理由

お客様企業の営業支援を行っている私としては、V字回復をした企業の秘密を知りたかったのですよ。

仕事に活かせるポイント

紹介される20社の企業、それぞれにある「まとめ」がいいですね。非常にわかりやすいです。

目次

Part1 「戦略ミス」「脆弱体制」「機能不全」による危機の乗り越え方
IBM
サイバーエージェント
良品計画
カルビー
オムロン
Part2 「災害」「トラブル」「不可抗力」による危機の乗り越え方
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
日本マクドナルド
ウェザーニュース
伊勢丹
森ビル
Part3 「市場崩壊」「顧客消失」「時代錯誤」による危機の乗り越え方
ファーストリテイリング
ゼネラル・エレクトリック
ノーリツ鋼機
パルコ
当方
Part4 「ライバル」「競合他社」「業界ルール」による危機の乗り越え方
Apple
Adobe
シスメックス
アイリスオーヤマ
P&G

感想

この本のコンセプトは「危機を迎え、乗り越えることで、なぜ人や企業は強く大きくなれるのだろう?」を知ること。そして紹介される企業が、わかりやすいほどの大企業なので、話に引き込まれる引き込まれる。

え?UNIQLOを運営するファーストリテイリングに危機なんかあったの?と思っちゃうからね。

どの企業にも危機はあったし、問題はあった。どんな企業だって、いつでもどこでも、順風満帆だったわけじゃないのですな。

いつどこで、どんな状況で危機が訪れたのか?から教えてくれる素敵な本。

いつどこで、どんな状況で危機が訪れたのか?から教えてくれるということは、その会社の歴史や、ビジネスモデルにも触れなきゃ無理なので、つまりこの本は簡易的に企業研究をするにももってこいなんですよ。

IBMからサイバーエージェントまで、ここまでシンプルに会社の歴史をまとめて教えてくれる本は、なかなかないですよ。

紹介される20社の企業、それぞれにある「まとめ」がいいですね。非常にわかりやすいです。その中にさらに、チェックリストもあるのですが、それが良いのですな。

イノベーションの旬」を正しく認識できているだろうか
イノベーションが枯渇しつつある場合は、その現実を謙虚になれるだろうか
時には冷徹な判断を下す覚悟があるだろうか
無意識のうちに「業界の枠」にとらわれていないだろうか?
業界外の知識をインプットできているだろうか?
多種多様な知識を総動員して、ビジネスに向き合っているだろうか?
「優れたコンテンツが危機の突破口になる」と思い込んでいないだろうか?
有力な業界だから将来も安泰だと思い込んでいないだろうか?
構造的で不可逆的な変化に対して、抗おうとしていないだろうか?

 

これから就職活動をする若者や、新社会人にお勧めの1冊ですね。

 

20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑

20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑

  • 作者:杉浦 泰
  • 発売日: 2020/08/20
  • メディア: 単行本
 

 

タイトル:20社のV字回復でわかる「危機の乗り越え方」図鑑
著者:杉浦泰
発行元:日経BP