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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

定本 日本の秘境

著者:岡田喜秋
発行元:山と渓谷社

 

まとめ

2020年の時代では「秘境」といえなくなっている場所も、1950年代には秘境だったんだよねぇ。そして、1950年代といえば終戦直後だったわけですが、終戦直後の昭和と言うよりも、江戸時代から続く集落という呼び名のほうがしっくりくるような場所だったんだね。

この本を読んだ理由

最近、家族で大自然の中に出ていくことにハマっています。「大自然の中とは?」という問いかけに対し「それは、秘境」という答えが心の中からかえって来ました。

仕事に活かせるポイント

ないです。

目次

山頂の湿原美と秘湯 赤湯から苗場山
九州脊梁山地を横断する 人吉から椎葉へ
乳頭山から裏岩手へ 秘話ある山越え
神流川源流をゆく 西上州から奥信州へ
大杉谷峡谷をさぐる 秘瀑の宝庫
アスパラガスを生む羊蹄山麓 地場産業の創出
中宮温泉の二夜 白山山麓の動物譚
酸ヶ湯の三十年 冬の秘話
夏油という湯治場へ 奥羽山中の秘湯
陸の孤島佐田岬 四国の最西端
日高路の果て・襟裳岬 開拓民の連帯感
四国の果て・足摺岬 憧憬者の心境
千島の見える入り江 早春の野付岬へ
四国東海岸をゆく 橘湾から室戸岬
離島・隠岐の明日 新航路への期待
氷河の遺跡・神秘な小湖群 津軽・十二湖
木曽御嶽のふもと 開田高原から三浦貯水池へ
長老湖と高冷地 南蔵王に生きる人々

感想

秘境と呼ばれるところが気になります。それは「ぽつんと一軒家」に影響されているのかもしれません。いえいえ。家族でアウトドア付いているのですが、お父さんであるわたしが「なんで自然の中に出かけているのに人が多いんだよ!」と、メジャーなアウトドアスポットを嫌っているからかもしれません。

そんなわたしが出会ったのが、この本。秘境なら人がいないんじゃないか?と。

しかし、この本の初版は1950年代。なんと!いまから70年近くも前。そりゃ、70年もたてば、時代は変わりますよ。湯沢も、南蔵王も、いまやりっぱなスノーリゾートですよ。

 

と、一人でつっこみながらも、読み進める。読み進めてわかったこと。この本はイザベラ・バードの本と同じだな。江戸時代から続く集落の生活を教えてくれる本なんですよ。この時代から70年。FUJIROCKの舞台となっている苗場山では感じることのできない歴史や、文化をこの本から読みよることができるのですね。

すてきな本を見つけました。

 

ヤマケイ文庫 定本 日本の秘境

ヤマケイ文庫 定本 日本の秘境

 

 

タイトル:定本 日本の秘境
著者:岡田喜秋
発行元:山と渓谷社