発行元:本の雑誌社
まとめ
文壇は遠くになってしまったということでしょうか?定期的に読みたくなる、本の雑誌。今回はエッセイスト・坪内祐三さんの追悼号だった。もう、坪内さんのエッセイが読めなくなってしまうんだよな、と。そういう世界に憧れていた自分がいたんだよな。そして、いま、その世界に足を踏み入れようとは思わなくなったんだよな。
この本を読んだ理由
本の雑誌は、定期的に読みたくなる雑誌なんですよ。その間隔は、開いてきましたけれどね。
仕事に活かせるポイント
どこだろうか?人とのつながり、というところに話を落としたくないんだよな。だって、わたし、一人でいることが好きなんだもの。
感想
本の雑誌社に、勤めたかったんだよな。就職したかったの。本の雑誌編集部に。そんな、文学かぶれだったときがある。中学生の頃ですね。椎名誠さんに傾倒していた頃ですね。それから幾年月。気がついたら文壇の香り、文学のかほりがする本の雑誌ではなく、ジャンキーでアバンギャルドな自動車雑誌の世界に潜り込むようになりましたが。
定期購読をやめてから、もうすぐ30年がたとうとしているけれど、いまだに定期的に、読んでしまうんですよね。本の雑誌。
そんなタイミングで、坪内祐三さんが、亡くなってしまった。
私がいろんな雑誌にはまりまくっていた90年代から2000年代にかけて、坪内さんのエッセイは、様々な雑誌で読むことができた。
元東京人の編集者。
それくらいしか、バックボーンを知らなかったけれど、坪内さんの世界観は、十分に楽しめました。
そんな、坪内さんの追悼号。
数多くの関係者が、坪内さんの思い出話しに花を咲かす。
なんだろう?これが文壇というノリなんだろうか?
やばい。。。昔、恋い焦がれていた世界なのに、なぜか、遠くの世界のように思えてしまう。
もう、違う星の住人になったんだな。
そして、昔からの本の雑誌読者は、同じ星に住み続けているんだろうな。
本が好きな、読書が好きな若者が、新たにこの世界の住人になってくれればいいのにと思ったりもしましたよ。