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ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史

著者:サンドラ・ヘンベル
発行元:日経ナショナルジオグラフィック

 

まとめ

新型コロナウィルスのパンデミックにより、世界の状況はガラッと変わってしまいました。8割おじさんの号令のもと、人との接触を8割削減することに躍起になり、自粛警察が、魔女狩りや、自警団のように不届き者を監視する。いやはや、すごい世界ですね。デモですね、人類史上、これが初めてのパンデミックじゃないわけですよ。100年前におおやはりしたスペイン風邪はインフルエンザA型として、今も残っているのですよ。インフルエンザだけに限ったって、香港風邪とか、ソ連風邪とか、頻発しているわけで。ということで、正しく恐れることを実践するために、本書を読んでみました。

この本を読んだ理由

新型コロナウィルスの影響で世の中が大騒ぎしているので

仕事に活かせるポイント

感情に流されずに、正しい情報を手に入れて、ちゃんと考えることですな。人類が絶滅に追い込めた感染症の数と、名前を知っていたら、ここまで大騒ぎしなかったかと思いますね。

目次

はじめに
sectionI
空気感染症
ジフテリア
インフルエンザ
ハンセン病
麻疹
猩紅熱
SARAS
天然痘
結核
section2
水系感染症
コレラ
赤痢
チフス
section3
動物由来感染症
マラリア
ペスト
発疹チフス
黄熱
ジカ熱
section4
ヒトからヒトへの感染症
ポリオ
エボラ出血熱
HIV感染症エイズ
梅毒

感想

新型コロナウィルスのおかげで世界中が大変なことになっております。とんでもないパンデミックになっております。でもね、過去には人類は何度も感染症パンデミックを経験しているのですよ。新しいところでは1957年のアジア風邪(香港風邪)と言うものがあるわけですよ。これはインフルエンザの一種ですね。そして、インフルエンザと言えばインフルエンザA型は、昔で言うところのスペイン風邪なんですよ。インフルエンザ、ワクチンは開発されたけれど、100%感染を防げるわけではないことは、御存知の通り。そして、タミフルを始め、様々な抗インフルエンザ薬が生まれてきてはいるけれど、タミフルことオセルタミビルが登場したのは1996年だ。

 

そもそも、人類が消滅させることに成功した感染症天然痘しかないのだよ。それを知っていれば、新型コロナウィルスに対して、やるべきことは正しく恐れることだったということだな。押さえ込むというよりも、封じ込めるが正解だったんだな。そのためには初期対応が重要であった、と。

 

ただ、いきなり安全性を訴えてもダメ出し、いきなり厳し目を訴えても、安全な理屈を理解してもらうというのは、一筋縄でいかないので、それはそれで大変なんだなぁと実感。