WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

日経ビジネス 2020.04.27

発行元:日経BP

 

まとめ

新型コロナのパンデミックは100年後、歴史の教科書に載るレベルのイベントです。今までの日常には戻れない。それを織り込んで、作戦を立てることができるかどうか? 生き残るかどうかのポイントは、まさにそこですね。

 

この本を読んだ理由

週に一度の頭の整理

 

仕事に活かせるポイント

フィリップ・コトラー氏、森雅彦氏、大山健太郎氏、児玉龍彦氏、福田充氏がいうように、「ニューノーマル」な時代がやってくるんですよ。今までとは違う時代が待っている。それは生きづらい世界なのか?というと、変化に対応できる人間でなければ、難しいのだろうな。

 

まとめ

今週号の特集は「世界で4割の労働者が直面 雇用クライシス コロナ・エフェクトに備えよ」ですね。リーマンショックは金融不安から不景気が始まりましたが、今回は需要の消滅から始まった不景気。どちらから始まろうと、雇用や、賃金への影響は免れないわけですよ。でもね、コロナが終息したって、コロナ以前の世界には戻れないと思うのですな。よっぽどのことがなければ出張は発生しないでしょうし、会議は基本的にオンラインになる。人と会って「仲良くなるために飲み会を」と言うことも減ってしまう。

 

このような状況で「政府が悪い」「会社が悪い」「政府がなんとかしろ」「会社がなんとかしろ」と言っているだけの人は、新たな時代で生き残れないような気がするんだよな。

 

頑張ろう、自分。

 

そんな今週号で面白かった他の記事はこれ。

 

「論客5人が語る生き残りの条件 ニューノーマルへの覚悟を」
このインタビュー記事は良かったですね。テレビでもこのレベルのインタビューが流れれば良いのですけれど。登場する論客はフィリップ・コトラー氏、森雅彦氏、大山健太郎氏、児玉龍彦氏、福田充氏。なかでもDMG森精機の森雅彦社長のいう「終息しても経済活動は2~3割減に。デジタル化が命綱」という意見に、大賛成ですな。リアルな展示会や、商談会も減るし、現地現物の確認も減る。これらの多くはオンラインに置き換えられるし、社内ネットワーク以外からのアクセスができること、これも必須になるだろうな。あとは児玉龍彦氏の「時代遅れの日本 検査・隔離・GPS追跡にシフト」ですね。コロナは第二波、第三波がやってきますし、新型インフルエンザだってやってくるでしょう。風疹だって、結核だって、パンデミックを起こす可能性がある。それに備えることが重要。そして、福田充氏の言う「緊急事態宣言で準備不足が露呈 法整備が不可欠」も、同じことを意味していますな。2回目の同じ失敗をしないことが重要だ。

 

島根県雲南市で始まる地方創生に新潮流 都会の若者に事業創世の場を提供」
ウィズ・コロナ、アフター・コロナの時代にこそぴったりの発想ですね。東京のオフィスでぐうぎゅう詰めになって働く必要は無い。離れた場所に点在する社員が、ネットワークでつながっても仕事はできる。リモートワークであっても、生産性は落ちないと言うことが、わかりましたからね。今後は地方に拠点を設ける会社が増えると思います。そして、リモートワークができるのに「リモートワークだと、生産性が上がらない」と言っちゃってる会社は、消えていくんだろうな。

 

「変化対応には両利きの経営 新規事業を”病”にしない」
チャールズ・オライリー教授の記事ですね。既存事業と、新規事業を両立させる必要があると。オライリー教授はクリステンセンの『イノベーションのジレンマ』を例に取っているので、もう一度読もう。

 

「中国は米国の役割を果たせるか」
アメリカの大統領があんな感じなので、まともな医療器具を無料でばらまいて、感謝を強制しなければ、批判に対して経済的報復をちらつかせなければ、覇権をとれたんだろうなぁ。それが、今のところ、全部逆をついているからなぁ。そして、トランプ大統領以上に自国第一主義の姿勢を隠さないからなぁ。このままだと、コロナが落ち着いた後に、世界中で中国人が差別されちゃうような気がしますな。悪いのはウィルスや、共産党政府であって、個人じゃないんだからなぁ。

 

そんな今週号を読んでいて読みたくなった本はこれ

 

ゾンビ襲来:国際政治理論で、その日に備える

ゾンビ襲来:国際政治理論で、その日に備える

 

 

 

感染症と文明――共生への道 (岩波新書)

感染症と文明――共生への道 (岩波新書)

  • 作者:山本 太郎
  • 発売日: 2011/06/22
  • メディア: 新書
 

 

 

疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)
 
疫病と世界史 下 (中公文庫 マ 10-2)