まとめ
日本で一番有名だった自動車評論家。それが徳大寺有恒さんだった。自動車メディアだけでなく、テレビのバラエティ番組にまで登場していた。そんな徳大寺有恒さんの遺作。ベストカーで連載されていた原稿をまとめたもの。読んでいるだけで、泣きたくなってしまう。バラエティ番組に登場し、コメントできるほどの博識ぶり。自動車以外の文化に対する知識の深さに、ただ、ただ、感動。
この本を読んだ理由
徳大寺有恒サンのファンとして、自動車と本が好きな個人として、読まなければならない本ですね。
仕事に活かせるポイント
解説で舘内端さんが述べている「批判に求められる資質は、対象に対する博学と深い愛である。」ということですね。
目次
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
感想
日本で一番有名だった自動車評論家「徳大寺有恒」さん。活躍の舞台は自動車雑誌を中心とした自動車メディアだけでなく、民放テレビのバラエティ番組や、クイズ番組までと広かった。『間違いだらけのクルマ選び』の著者であるとか、ダンディを絵に描いたような佇まいとか、テレビ受けする要素はたくさんありましたが、”自動車はもちろん、自動車以外にも博識ぶりを発揮できる”というのが、活躍の大きな要素の一つだったと思いますよ。
洒脱な文章と、深い知識。幅広い興味と、趣味と、仲間への感謝。
日本を代表する自動車評論家が2001年から、亡くなってしまうまでの14年間に綴った珠玉のエッセイ。自身が立ち上げに関わった自動車雑誌「ベストカー」に連載から厳選された文章の数々。
なんだろう?
連載時に読んでいたはずなのに、読み直すと、涙が出てくる。亡くなって6年がたとうとしているのに、まだ、徳さんが生きているように思えてくる。
現在も活躍している、多くの自動車評論家とは違うんだよな。徳大寺有恒サンには、深さと広さがある。電気自動車でも、燃料電池車でも、ハイブリッドカーでも、ミニバンでも、軽自動車でも、コンパクトカーでも、分け隔てなく語ることができる知識の広さと、クルマへの愛情。
もう、そんな自動車評論家は、いないよな。
徳大寺有恒さんの遺作を読んでいると、自動車評論家の自動車は離れが進んでいると、思うようになってしまいました。