発行元:日経BP
まとめ
DXはデラックスだ! なら、簡単だ! マツ子デラックスだ。と言う話ではない。DXとはデジタルトランスフォーメーションの略称。デジタルトランスフォーメーションとは、業務効率化とか、業務改善ではない。新たなビジネスモデルを作ることなんだよな。そこに気がつくかどうか? が成功への分かれ道ですよ。単なるツール導入ではない。でも、日本のデジタル支援企業が語るDXは、単なるツール導入なんだよな。
この本を読んだ理由
週に1度の頭の整理
仕事に活かせるポイント
失敗しちゃったDXをたち直させる。そんな支援を行う仕事って、良さそうですよね。ツールの導入ではなく、完全にリーンスタートアップの世界ですね。
感想
今週号の大特集は「経営改革の最終兵器 DXって何?」ですな。DXとはデジタルトランスフォーメーションのこと。2004年にインディアナ大学のErik Stolerman教授が「INFORMATION TECHNOLOGY AND THE GOOD LIFE」で提唱した概念。すべての人々の暮らしをデジタル技術で変革していくこと。企業にデジタルの業務効率化ツールを入れることではない。
まぁ、DXには3ステップあって、最初のスタートはそこ、通常業務をデジタルツールに置き換えることなんだけれどね。ただ、これすらうまくいっていない。業務を考えてツールを選んでいないし、ツールに業務をあわせようともしないしね。
モノ売りではなく、コト売り。性能ではなく、体験。スペックではなく、価値。DXでは提供するモノが大きく変わるんだよ。提供するモノが変わるということは、ビジネスモデルが変わるということだ。
そこに気がつけるかどうかですな。
で、そんな今週号を読んでいたら、他に気になった記事。
「コロナショック 7月開催は風前の灯火 五輪延期で揺らぐ皮算用」
こういう速報系は、Webメディアに勝てないよなぁ。勝てないから、扱わなくてもいいような気がするんだけれど。雑誌なんだから。
「知の巨人、ジャレッド・ダイヤモンド氏が警告 次のウイルスのことを考えよう」
「緊急インタビュー ジム・ロジャーズ氏 危機は序章、本番はこれからだ」
こういう記事こそ、雑誌メディアの良さだよな。「銃・病原菌・鉄」の作者である ジャレッド・ダイヤモンドと、ジョージ・ソロスと共にクォンタム・ファンドを設立したジム・ロジャースへのインタビュー。コロナの次にも、また危機があるというお話と、前の危機の時に備えておくことができたって話ですな。とりあえず、リアルな戦争は起きなくとも、貿易戦争は起きそうですな。そして、EUは消え去ってしまいそうですな。こういう修羅場では人間の欲望が全面に出るからな。
「人民解放軍VS自衛隊 徹底比較 対中国サイバー戦争 日本が負ける理由」
いや、勝てる根拠がないしな。そして、負けに不思議の負け無しです。中国の特徴的なハッカー集団は下記の通り
APT10…国家安全省が管理するサイバー民兵団
ティック…国家安全省の職員とサイバー民兵の合計5~6人からなる少数精鋭のハッカー集団。第1標的は日本。第2標的は韓国。
APT41…普段は金銭を狙うサイバー集団で、中国の5カ年計画や「中国製造2025」に役立つ情報を盗む。
APT40…中国の歌謡進出と一路一帯を支援する謎のハッカー集団。
そりゃ、日本は勝てませんよ。サイバー防衛隊、システム防衛隊、保全監査隊、システム監査隊が、頑張っても、敵は巨大だ。
「ウェルネスマネジメント特集 国内外の金融機関が成長分野として注力 ウェルネスマネジメントビジネス最前線」
三菱UFJグループの記事広告なのですが、1億円以上5億円未満の資産を持つ富裕層(118.3万世帯)の資産管理サービスを行うことをウェルネスサービスというのだそうな。ちなみに5億円以上は超富裕層だと。ひえええええ。
「沖縄科学技術大学院大学 独創研究で東大超え」
OISTと呼ばれる大学ですね。高校生の時、もっとちゃんとお勉強しようと思っていたら、OISTとか、会津大学とか、近畿大学とか、金沢工業大学とか、立命館アジア太平洋大学とかに、入っていただろうね。この中には、その頃無かった大学もあるけれど。しかし、大人になっても、学ぶことはできるのだ! 頑張ろう。
「建設材料に繊維強化プラスチック 鉄とコンクリに変わる3新素材」
FRPに炭素繊維と樹脂を組み合わせたのがCFRP。バサルトを混ぜたのがバサルト繊維強化プラスチックのBFRP。アダミドを混ぜたのがアラミド繊維強化プラスチックのAFRP。鉄や、コンクリート、もちろんFRPとも違う性能を持つ新素材らしい。性能は素晴らしい。しかし、廃棄するとどうなるのだろう?
そんな今週号を読んでいたら読みたくなった本。