まとめ
やっぱ、ゴーンさんはスゴイ人だよ。そりゃ、悪いことをしたかもしれないけれど、誰に対して悪いことをしたのか? とりあえず、ゴーンさんが来なければ、日産自動車は潰れていたんだから。ゴーンさん亡き後の日産自動車は、潰れてしまうんじゃないかと思う。
この本を読んだ理由
ゴーンさんが書いた「私の履歴書」を読んでみたくて、探しましたよ。
仕事に活かせるポイント
コミュニケーションだよな。人とのコミュニケーションをしっかりとって、関係性をしっかり作ることだな。
目次
第一部 私の履歴書
第一章 多国籍世界の住人
第二章 コストカッター
第三章 リバイバル(再生)
第四章 危機、そして新たなる挑戦
第五章 アライアンス
第二部 カルロス・ゴーン名語録
感想
私が好きな自動車会社の経営者と言ったら、フェルナンド・ポルシェ博士、コーリン・チャップマン、リー・アイアコッカ、ボブ・ラッツ、本田宗一郎、鈴木修、そしてカルロス・ゴーンだ。
ゴーンさんと言ったら、コストカッターで有名。日産の復活劇をしらなければ、日産自動車を食い物にした経営者として有名。とはいえ、本当にゴーンさん一人だけが悪者なのか?と言う話もある。いまは、日本を密出国してベイルートにいるわけですけれど。ルノーからゴーンさんが派遣されてきて、日産の無駄をぶった切って、復活の芽を見つけ出すことをしなければ、今頃、日産自動車なんて自動車会社はなかったんだよな。ホンダか三菱の一部門になっていたか、どこか外資の自動車会社に買い取られて、ブランドだけが残っている状況になっていたんだよな。
そんなゴーンさんの人生を、ゴーンさん自らが振り返る本。日経新聞の「私の履歴書」の連載をまとめた本ですわ。
ゴーンさんと言えば、シンプルでわかりやすいコミュニケーションが有名だけれど、その原点となるような出来事が紹介されていましたね。それはレバノンで過ごした少年時代のお話。少年時代を過ごしたレバノンで先生(神父)から「物事を複雑にしてしまうのはそれ何も理解できていないからだ。」と、教えてもらったのだという。この考え方は、その後のゴーンさんのコミュニケーションの基本になっていると思う。
実際に、三代目プリメーラの発表会でゴーンさんに質問したときも、わかりやすい英語で、その秘密(デザインの重要性)を語ってくれたし、東京モーターショーのプレゼンもわかりやすかったからな。
日本企業のトップを長年勤めていたのに、なんで日本語を話さないんだ! って怒っている人も多いだろうけれど、ゴーンさんは別に日本語を話す必要は無いと思うんだよね。わかりやすい英語で話すことができれば。中学生でも理解できるレベルの英語で説明できれば、大体の日本人は理解できるからね。それに、たぶんですが、話すことはしなかったけれど、日本語を聞いて理解することはできていたと思うよ。
それくらいの狸であってほしわ。
そんなゴーンさんの半生を自ら語っている本なのですが、後半は、ゴーンさんの経営論と、ゴーン語録が収められております。
ゴーンさんの経営論、いろいろと考えさせられることだらけだったのですが、その中で一番心に刺さったのはこれですね。ゴーンさんが考えるリーダーの条件。それはは2つあって、1つは結果をだせる人、もう1つは人々とつながる能力を持っている人。よし、これを心に刻んで今日から生きよう。
ゴーンさんの名語録で心に刺さったのはこの2つだ。
経営がうまくいっていない会社に入る機会があれば、ぜひ入ってみるべきです。
イノベーションを起こしたいのであれば、あなたのアイディアを最初は誰も信じてくれないことを覚悟しなければなりません。
ゴーンさんは、周り中を敵に回しながら、その敵対した仲間たちと関係性を作りながら、生き抜いてきたんだよな。
すごいと思うよ。
しかし、なんで、日本人は「外国人」と「金持ち」を忌み嫌うのだろう。