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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

私説集英社放浪記 「月刊明星」「プレイボーイ」から新書創刊まで

著者:鈴木耕
発行元:河出書房新社

 

まとめ

私のなりたかった職業は編集者で、編集者にはなることができましたけれど。入りたかった出版社は集英社で、編集に携わりたかったのはPLAYBOYと週プレだったんですけれど。面接で正直に答えず、「ジャンプ」と答えていれば、違った人生を歩んでいたんだろうな。会社員編集者として自分を通した著者。まるで他人だとは思えない。

 

この本を読んだ理由

集英社の仲の人が、それも週プレの中の人が書いた本ですもの。そりゃ、読みますよ。

 

仕事に活かせるポイント

破天荒な生活でなくとも、身体に無理をかけるような生活をしていると、身体を壊して、死んでしまうのだな、と。健康が一番。

 

目次

序章 青春前史 余剰派物語
第1章 配属は「月刊明星」、どうしよう?
第2章 「月刊PLAYBOY」、原発に頭をぶん殴られた…
第3章 「週刊プレイボーイ」で右往左往
第4章 文庫編集で垣間見た別世界
第5章 デモ撮り「週プレ」での“サリンな”日々
第6章 「イミダス」から新書創刊へ
第7章 出版は「殿戦」である

 

感想

わたしは編集者になりたかったのだ。実際に編集者にはなれたけれどね。気がついたらWebの世界に引っ越していましたわ。なにか面白いことを表現するということに、紙もWebも差はないだろう。てか、Webの方が面白かったことだろう、と。

 

しかし、入った出版社が集英社で、配属された編集部が週プレだったら、人生は違っていたかもしれない。

 

そんなワタシの憧れる集英社で、編集のど真ん中を歩いてきた著者の鈴木耕さん。本名は鈴木力さんという。集英社の編集者でありながら、他社媒体に原稿を書いていた際のペンネームが鈴木耕なのだという。

 

私が憧れるような編集者のど真ん中を歩んできた著者。しかし、集英社の会社員としては、そんなに平坦な道ではなかったらしい。

 

この本は、編集者の生き様と、会社員としての葛藤の、その両方を味わうことができる本なんだな。

 

集英社で、デジマ責任者、募集してないかな。

 

 

 

私説 集英社放浪記: 「月刊明星」「プレイボーイ」から新書創刊まで

私説 集英社放浪記: 「月刊明星」「プレイボーイ」から新書創刊まで