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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

植村直己・夢の軌跡

著者:湯川豊
発行元:文藝春秋

 

まとめ

日本を代表する冒険家と言っても過言ではない、植村直己さんの人生を追った本。本の描き手は植村直己さん本人ではなく、植村直己さんのバックアップを続けた元文藝春秋社社員の湯川豊さん。植村直己さんとほぼ同世代の湯川さんが綴る植村さんの人柄が、ぐぐっと迫ってくる。やる気と元気が出てくる本ですね。

 

この本を読んだ理由

わたしが大好きな冒険家が、植村直己さん。そして、たぶん、人生において初めて読み切った「分厚い伝記」が植村直己さんだったはず。そりゃ、見かければ読みたくなってしまうわけですよ。

 

仕事にい生かせるポイント

何よりも人柄。人柄が重要。人柄の良さには東洋西洋の差も、南北の差もないんだなぁ、と実感できる本ですな。

 

目次

第1章 始まりと終わり
第2章 単独行
第3章 冒険家の食欲
第4章 先住民に学ぶ
第5章 冒険旅行に出る前に
第6章 現地から届いた手紙
第7章 『青春を山に賭けて』の時代
第8章 エベレストを超えて
第9章 故郷
第10章 エスキモー犬
第11章 北極点単独行
第12章 公子さんのこと
第13章 南極の夢
第14章 マッキンリーの氷雪に消えた

 

感想

1986年に『植村直己物語』という映画がありまして、1984年には植村直己さんがマッキンリーでなくなるという悲しい出来事がありまして、当時小学校低学年だったわたしには衝撃的なはなしの連続だったわけですよ。

 

そして、3年生頃(だったっけな?)手に取ったのが植村直己さんの伝記でして、それを読み切ったわけですよ。たぶんですが、大人向けの本だったような気がして。その内容を読んで、また、衝撃を受けたわけですよ。

 

それから30年ぐらいたって、また、見かけた植村直己さんの本。

 

この本を書いたのは、元文藝春秋社の湯川さん。植村直己さんにインタビューを行い、その内容を記事にして文藝春秋に紹介した。そこから親しい関係性を築いた方が書いた本。

 

書かれている大筋の内容にかんしては、知っていることばかりです。

 

当然ですね。植村直己さんの本は、たくさん出ているのですから。

 

湯川さんと植村さんのやりとりだけは、他の本には書かれていないことですから、そこにぐぐっと引き込まれるのですが、そこでも感じるのは植村さんの人柄の良さなんだよなぁ。

 

人柄の良さ。

 

人間に何よりも重要なのは、人柄の良さということがよくわかるんだよなぁ。

やばい!また、植村直己さんの本を読みまくりたくなった!

 

 

植村直己・夢の軌跡 (文春文庫)

植村直己・夢の軌跡 (文春文庫)