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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

教育格差 階層・地域・学歴 著

者:松岡亮二
発行元:筑摩書房

 

まとめ

両親が大卒、東京近郊の埼玉県住まいのわたしたちは、うちの娘さんをしっかり育てなければならないと思う一方、両親が高卒であっても、大学に行くことが出来た自分を褒めてあげたい。という気がしないいもないけれど、これはビートたけしさんのお母さんが「子供には教育を」と頑張った状況とにているんだよな、と。環境によって固まりやすい状況を変えるというのは、大変なことなんだよな。でも、変えられるのだよ。ただし、それは幼少期からのアクションが必要なんだよ。

 

この本を読んだ理由

自分のことよりも、自分の娘さんの今後を見据えて、この本を読みました。

 

仕事に活かせるポイント

教育も、子育ても、なかなか仕事に活かしにくいよね。育ってきた環境が違うから、価値観の差は否めないといいますか。とりあえず、面接や、面談で「小さい頃、どれくらい本を読んできたのか?」を確認するようにしよう。

 

目次


はじめに
第1章 終わらない教育格差
第2章 幼児教育 目に見えにくい格差のはじまり
第3章 小学校 不十分な格差縮小機能
第4章 中学校 「選抜」前夜の教育格差
第5章 高校 間接的に「生まれ」で隔離する精度
第6章 凡庸な教育格差社会 国際比較で浮かび上がる日本の特徴

 

感想

この本を読んだ理由というのは「うちの娘さんをしっかり育てなければならない」という気持ちからですな。そして、読み始めて感じたことは、人間というのは生まれ落ちたときか平等ではないということだ。それを個性だと言ってしまえばそうだけれど、個性もいい方向にだけ働くわけではないのでね、と。

 

東大生の両親の多くは、東大卒業生。なんて話があるけれど、それに近い世界ですな。両親の学歴、生まれ育った場所で、教育格差が生まれてしまい、その格差が、収入格差につながっているとな。

 

その格差がけしからんという考え方もあるのだろうけれど、環境が、周りが、両親が「そうさせてしまっている」ということもあるわけで、一概に「格差反対!」といっているわけではないと。

 

人間は、見えている世界、知っている世界、生活している世界が全てになりがちなんだな、と。

 

そこしか知らなければ、格差もなにもないんだけれどね。

 

でも、人生、そうはいかない。

 

下町のペンキ職人という生活から抜け出すために、ビートたけしさんのお母さんは、子どもたちに勉強をさせ、大学まで進学させたんだよね。

 

読み進めていたら、そんなことを感じてしまった本だな。

 

そして、面接するときや、面談するときに、読書週間を聞くということは重要だな。

 

教育格差 (ちくま新書)

教育格差 (ちくま新書)