著者:川西愉
発行元:中経出版
まとめ
ゲーム理論ってなんで学校で教えないのだろう? あ、大学の授業であったな。確か経済学だった気が。それでは遅い気がするんだよね。交渉の基本、予測の基本だものな。「どの選択肢が一番効率的なのか?」を教えてくれるのですから。
この本を読んだ理由
ゲーム理論を、もう一度、ちゃんと学んで見ようと思いました。
仕事に活かせるポイント
ゲーム理論とは2人以上のプレイヤーの意思決定・行動を分析する理論。上司を、取引先を、敵対関係にあるアイツを。ゲーム理論を覚えておけば、いろんな場面で応用が聞きますな。
この本の目次
序章 ゲーム理論で「3つの力」を手に入れる
第1章 囚人のジレンマ〜ゲーム理論入門〜
第2章 コーディネーション・ゲーム〜「有利な市場」を作り出す〜
第3章 3つのゲーム〜利害関係の多様性を知る〜
第4章 ダイナミック・ゲーム 〜「時間的な視野」を広げよう〜
第5章 人間は「不合理」に動く〜感情+ゲーム理論〜
感想
世の中、交渉ごとの連続なのですよ。交渉することを諦めてしまったら、それは戦いの合図か、誰かに隷属することを意味していますからね。相手の気分を害すことなく、こちらの意見を通す。それが交渉。交渉術をまとめた本はたくさんありますが、そのベースになるものは「ゲーム理論」だと思うので、この本を購入したのであります。
そしたら、あなた、本文中にこんな事書いてありましたよ。
ゲーム理論の入門書として有名な『戦略的思考とは何か』(アビナッシュ・ディキシット、バリ-・ネイルバフ著)の冒頭には「戦略的思考とは、相手がこちらを出し抜こうとしているのを承知したうえで、さらにその上を行く技である」と書かれています。
え! 『戦略的思考とは何か』がゲーム理論の入門書なの! 知らなかった! タイトルののどこにも、ゲーム理論なんて入ってないじゃないか!!
と憤ってしまいましたが、ゲーム理論を勉強し直すおじさんに、この本は最適でしたよ。
ゲーム理論とは2人以上のプレイヤーの意思決定・行動を分析する理論。
そこまではなんとなく知っていた。でも、知っているのはそこまでだった。
自分の立場、あるいは相手の立場に立って、適切に利害損得、好き嫌いを数字で表すことが必要なのです。
そうだった。そうだった。2×2作られた四象限のなかの状況(というか、想定される未来)を数字で定義しすることで整理していたな。
だめだなぁ。この本を読む前に、ゲーム理論はそこそこ知っていると思ったのだけれど、そんなことなかった。
さぁ、勉強だ。
ナッシュ均衡とは、簡単にいうと「お互いに相手の戦略に対して最良の行動を取り合っている状態」です。(囚人のジレンマで言えば、お互いが「自白する」という状態)。
コーディネーション・ゲームには「安定すると変えにくい」という性質があるため、気をつけないと時代の変化に取り残される危険性があります。
ナッシュ均衡や、囚人のジレンマは知識として知っていたけれど、コーディネーション・ゲームは知識としても知らなかったからな。
さぁ、勉強だ。