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ハミルトン アメリカ資本主義を創った男 上

著者:ロン・チャーナウ
訳者:井上廣美
発行元:日経BP

 

 

まとめ

ハミルトンと言っても、時計でもなければ、F1レーサーでもない。アメリカ初代財務長官でアメリカ合衆国憲法を作ったアレクサンダー・ハミルトンのこと。連邦中央銀行を設立したアメリカ資本主義の父と呼ばれている男の一生を綴った本の上巻。上巻だけで800ページオーバーというとんでもない物量を誇る本。この物量はアメリカ合衆国憲法が誕生するに至った経緯を十分に教えてくれます。

 

この本を読んだ理由

ハミルトンという人はしりませんでした。アメリカ資本主義を創った男というサブタイトルにひかれて本を手にとりました。

 

この本の目次

プロローグ 独立戦争を知る最高齢の未亡人
第1章 漂流
第2章 ハリケーン
第3章 大学生
第4章 ペンと剣
第5章 小さな獅子
第6章 狂乱の武勇
第7章 恋煩い
第8章 栄光
第9章 怒濤
第10章 重々シク物静かで奇妙な代物
第11章 ゴースト
第12章 威厳ある立派な会議
第13章 パブリアス
第14章 始動
第15章 悪事
第16章 楽天
第17章 アメリカ第一の町
第18章 食欲と事業

 

感想

アメリカ合衆国初代財務長官であり、アメリカ合衆国憲法の草案を創った人物。それがアレクサンダー・ハミルトントランプ大統領が登場後、アメリカの政治や、行政、金融など国家の根本をなす制度について話題になることが多いですが、そんなアメリカのベースを作った男。

 

初代大統領がジョージ・ワシントンということはみんな知っているけれど、そんなワシントンが大統領になれたのもハミルトンのおかげであるということが、上巻だけで800ページをこす本書を読んでいて知りましたわ。なお、アレクサンダー・ハミルトンという名前を知ったのは、この本を読んでから。ハミルトンと言ったら、時計、もしくはF1パイロットですよ。

 

繰り返しますが、上巻だけで800ページを超える本書。800ページもあれば、大抵の人なら一生をかたりきってしまうレベルなのに、本書は違うの。独立戦争に勝って、ワシントン大統領になり、ハミルトンが初代財務長官としてやる気出しているところまでとなっている。

 

ゲゲゲ。それだけコッテリとなされている時代描写。話はハミルトンの両親の生い立ちにまで及んでいる。それだけ、ハミルトンの育ってきた環境が大きな影響を与えたということだ。

 

私が全く知らなかった独立以前アメリカ、17世紀のカリブ海諸国(国じゃないけど)を教えてくれるわけですが、そっちに一気に引き込まれました。いわゆる茶会事件も描かれております。当然ですよね。ハミルトンは連邦党の党首だったんですよね。これがどうやって、今の共和党につながっていくのかが、知りたいです。が、共和党でなく民主党なんじゃなかろうか?と思ったりもして。あぁ、アメリカの政治について、よく知らないのがバレバレだな。

 

さて、下巻を読むにも、気合が必要だな。

 

ハミルトン――アメリカ資本主義を創った男 上

ハミルトン――アメリカ資本主義を創った男 上