発行元:日経BP社
まとめ
オリンピックのあとに大きく世の中が変わるだろうねぇ。昭和の時代にできた仕組みがガラッと変わるだろうね。そして、老後を社会に支えてもらおうって考え方が大きく間違っていたということに気がつくのだろうね。いくら老人が多いからと言っても、社会制度がガラッと変わるからなぁ。選挙でさわいでも金融制度から変わったらたいへんだよね。逃げ切れないんだろうな。どうするんだろう。
この本を読んだ理由
週に1度の頭の体操
感想
今週号の大特集は「2020年大転換 五輪後に起きる14の異変」ですな。その14の異変は次の通り。
- 近づく不動産価格の天井
- 日本経済、ジリ貧覚悟か
- 年前半は五輪準備パニック列島
- 限界点を超える教育劣化
- 超・早期化する就活
- 変わる街づくり
- インバウンドも大転換?
- 地銀マン、消える「地方での威光」
- 出前戦争が招く「一段の人手不足」
- 主力産業も転換だらけの1年
- 世界中で「ミニ独立国」が誕生
- 米中・日韓・香港問題の「現実解」
- 「コーヒーが消える日」は来る?
- 人類期待の「宇宙産業」
いまの建築ラッシュは復興とオリンピックに引っ張られていることはわかっているので、その1つであるオリンピックが落ち着けば、もとに戻っちゃいまうすよね、と。で、そうなれば引き上げられていた価格は下がるから「マンションを買うのはオリンピック後だよね」ということはわかっていたことですよ。産業構造も大きく変化しているのですから、20世紀型の、昭和型の労働集約型産業は成り立たなくなるわけですよ。そして、それは教育についても同じ。椅子取りゲームの対象者がものすごく多かった時代と、椅子のほうが多い時代の差ですよ。そりゃ、「ちゃんと勉強」しないとダメだよね、と。
もう、最初からわかっていることが多いです。でも、やってくるくらい未来に向けて準備をしていない人が多すぎるのです。知ってる人には「さもありなん」。そうでないと「聞いてないよ!」。老人勢力に特化している野党の支持が伸びるかもしれませんが、きっとやってくるであろう円安とインフレが、逃げ切れるはずだと思っていた人々のお財布を直撃しちゃうんだろうな、と。
とりあえず、都心回帰都心回帰って大騒ぎしていますが、リモートワークやら、テレワークやらが一般的になると「通勤」という概念がそもそもなくなるので、「会社に近いから」というだけの理由で都心のど真ん中のタワマンに必要はなくなるんだよなぁ。他にも理由があればいいんだけれど。「近いから」だけだと、価値観の大変化についていけないよな。
で、そんな今週号で他に面白かった記事。
「SUBARU中村社長が語った真意 対トヨタ”こんちくしょう”を変えたかった」
こんちくしょうって気持ちはなくなったかもしれませんが、完全にことなかれ主義になっちゃっていますなぁ。モリゾウ社長がWRCでヤリスを使いまくっているんですから、忖度してWRXでR2とかR3でラリーに出ればいいのに。
「18年ぶりの株価高値をけん引 ソニー半導体に迫るサムスン」
ソニーすごい。画像センサーの売上は20年3月期で8900億円!前期比で+25%。世界シェア1位なのにさらに伸ばす!半導体メーカーは世界第9位!日本勢で唯一。で、こんなソニーを追っているのがサムスン。シャオミのスマホにはサムスン製の1億画素超の画像センサーが搭載されるんだと。すげぇ。サムスンがソニーを追いかけるけれど、ソニーはFAの検知センサーとして利用を提案したりするんだと。むむむ、だな。モービルアイの画像センサーに採用されたら、すごい台数出るよねぇ。
「観光以上、定住未満のほどよい関係に 旅するように地方で副業の選択肢」
これはいいですなぁ。副業の拠点を地方、本業の拠点を首都圏において、そこをブリッジすることで仕事と価値観を生むという。東京ズッポリ、地方図ポリではない。観光じゃないので、関わり方もマジになるしねぇ。観光がメインの交流人口ではなく、関係人口。わたしも、嬬恋、日光、南会津、千倉、香取で副業したいねぇ。好きな地域で好きな仕事をするのが良い。
「日販グループホールディングス 市場半減も、読書は死なず」
入場料をとる六本木の書店「文喫」、本が読めるリゾートホテル「箱根本箱」。本との新しい関わり方を提案して、市場の再生を狙う日販。これは素敵なことですね。リアル書店が減りまくり、ホントの出会いの場所がなくなってしまった21世紀に、素敵な取り組みです。活字離れでも、読書離れでもないんですよ。本というメディアで活字に触れなくなっただけなんですよね。本を読むという価値を再定義して提供する日販、素敵です。
そんな今週号を読んでいたら読みたくなった本。