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ザ・トヨタウェイ 実践編 下

著者:ジェフリー・K・ライカー/ディビッド・マイヤー
役者:稲垣公夫
発行元:日経BP

 

 

まとめ

トヨタとは道なのですよ。トヨタ道。武士道や、柔道とおなじ。だから、トヨタウェイ。葉隠を読んでも、嘉納治五郎の本を読んでも、剣術や、柔道は強くならない。でもね、その精神がわからないと、武士としても、武道家としても大成しない。なので、製造業における、ビジネスにおける達人、マスターになりたい人は、この本を読もう。実践編と言うことに期待して読むとびっくりするけど、使える内容、満載だ。

 

この本を読んだ理由

トヨタについて調べようキャンペーンの流れですね。トヨタ、知れば知るほど奥の深い会社だ。

 

この本の目次

第4部 卓越したパートナー企業を育てる
第10章 会社のシステムを上から下まで熟知しているリーダーを育てる
第11章 卓越したチームメンバーを育成する
第12章 部品メーカー、パートナー企業と一体となって開発する
第5部 継続的学習のための根本原因からの問題解決
第13章 トヨタ式問題解決方法
第14章 状況を徹底的に理解し、問題を定義する
第15章 根本原因の分析を徹底的に行う
第16章 コンセンサスを得ながら、代替案うぃ検討する
第17章 プラン、ドゥー、チェック、アクト
第18章 ストーリーを語るA3報告書の作成法
第6部 変化を管理する
第19章 リーン導入の戦略と戦術
第20章 変化をリードする

 

感想

トヨタウェイ実勢編の下巻ですな。実戦と言いながらも、具体的なHow toはすくなく、サンプルとなる場面での考え方、施行の方向性を教えてくれるわけですな。

 

なので、よくあるビジネス書を期待して読むと、大変なことになる。
まぁ、300ページ以上×上下巻という世界ですから、お手軽なHow to本ではないということは、わかるか。

 

で、そんな本書の中で心に刺さった箇所といえば、A3用紙1枚にまとめるトヨタ式の広告書のことですな。
「A3一枚で~」というタイトルのビジネス書は沢山出ていますが、この実践編ではしっかりとその理由まで記されているんだよな。

 

A3の報告書も提案型だと「テーマ」「導入」「プロポーザル」「計画」「未解決問題」「行動計画」から成り立っており、状況報告型だと「テーマ
「背景」「目的」「実行」「全体的影響」「未解決問題/将来のアクション」から構成されていると。

 

ということだけでなく、このA3用紙1枚のレポートを作成する背景というのは、問題を定義することであり、強力な論拠を定義することであり、根本原因をシンプルな言葉にまとめることなのですよな。もちろん、難しいのですよ。問題を定義して、シンプルな言葉でその根本の要因を言い表し、そして、その解決策まで述べるというのは。

 

こういうアウトプットを作るために、なぜなぜを繰り返したり、現地現物現場を繰り返したりするんだろうな、と。

 

小難しい言葉を並べて、何百枚ものパワポを作るほうが簡単なんだよな。

 

そして、「1枚の絵は1000語に値する」という言葉も重いなぁ。

 

言葉だと、どーしても齟齬や、認識の違いが発生しやすくなる。それを防いでくれるのが、絵であると。

うむうむ。

絵を書こう。

 

ザ・トヨタウェイ 実践編 (下)