編著者：李 栄薫
発行元：文藝春秋社
まとめ
韓国でベストセラーになったということが信じられないような内容ですな。いまの韓国政府の方針を全否定するような内容。ただ、日本人としては知っていることが多かったな。でも、こういう本を書くと親日罪で捕まるのでは?おっと、この本にも親日罪についての説明が出てきますな。知っているようで、正しく知っていない韓国の今がわかりますな。
この本を読んだ理由
韓国で大人気、ベストセラーになってるという本。韓国政府が語る主義主張を否定している本がベストセラーだなんて。それだけで読みたくなった！
本の目次
プロローグ 嘘の国 李 栄薫
第1部 種族主義の記憶
１ 荒唐無稽「アリラン」李 栄薫
２ 片手にピストル、もう片方には測量機を 李 栄薫
３ 食料を収奪したって？ 金洛年
４ 日本の植民地支配の方式 金洛年
５ 「強制動員」の神話 李宇衍
６ 果たして「強制労働」「奴隷労働」だったのか？ 李宇衍
７ 朝鮮人の賃金差別の虚構性 李宇衍
８ 陸軍志願兵、彼らは誰なのか！ 鄭安基地
９ もともと請求するものだとなかったー請求権協定の真実 朱益鐘
10 厚顔無恥で愚かな韓日会談決死反対 朱益鐘
第2部 種族主義の象徴と幻想
11 白頭山神話の内幕 李 栄薫
12 独島、反日種族主義の最高の象徴 李 栄薫
13 鉄杭神話の真実 金容三
14 旧総督府庁舎の解体－大韓民国の歴史を消す 金容三
15 親日清算という詐欺劇 朱益鐘
16 ネバー・エンディング・ストーリー「賠償！賠償！賠償！」 朱益鐘
17 反日種族の神学 李 栄薫
第3部 種族主義の牙城、慰安婦
18 我々の中の慰安婦 李 栄薫
19 公娼制の成立と文化
20 日本軍慰安婦問題の真実
21 解放後の四十余年間、慰安婦問題は存在しなかった 李 栄薫
22 韓日間系が破綻するまでー挺対協の活動史 朱益鐘
エピローグ 反日種族主義の報い 李 栄薫
感想
韓国でベストセラーを獲得した本の日本語版。韓国でベストセラーというくらいなので、「日本死ね」的な内容が書かれているのかと思ったら、違いましたな。
韓国政府が日本に対して打ち出している主張や、方針をエビデンスをもって否定していく内容。
すげー本だな。
韓国で日本政府を褒め称えるような本を出したら、襲われたり、逮捕されたりするんじゃなかったっけ? 我々、日本人もこうやって、韓国政府を誤解しているんだ、と教えてくれる本。
しかし、このままの流れだと日韓基本条約の未直しとか言い出しそうなんですが、それでも良いのだろうか? 日本の電機メーカーは韓国メーカーにコテンパンにやられたのは事実だけれど、そんな韓国メーカーも中国メーカーにやられそうだしな。
日本の外交政策、安全保障政策はアメリカの指示（というか、影響下）のもと展開されているので、そこに噛み付くとはなぁ。
とりあえず、この本の解説を産経新聞の久保田るり子さんが書いているのですが、文藝春秋には朝日新聞や、東京新聞の解説委員に解説書いてもらえるようにアテンドして欲しかったわ。
