著者:宮崎晃彦
発行元:金風車
まとめ
BtoBマーケティングの本というと、なぜだか知らないですが、ツールの話と、抽象的な話ばかりになるのですが、この本は違います。地に足ついたマーケティングのお話です。ここには歯の浮くようなツールに対する称賛もなければ、夢物語もありません。すげー地味で具体的な話ばかり。たから、説得力がますのよね。
この本を読んだ目的
BtoBとマーケティングと言う言葉が出てきたら、そりゃ、読まなければだめでしょう。
目次
Chapter1 マーケティング:日本のBtoB企業に必要な「売り方改革」とは?
Chapter2 BtoBセールスツール&コンテンツ:効果的な整備方法とアウトソース術 制作会社に発注する際の基礎知識
Chapter3 BtoBマーケティング実践
Chapter4 これからのBtoB企業マーケティング
感想
BtoB企業のためのマーケティングなんて、タイトルに入っていたら、そりゃ、読みすよ。さらに、コンテンツ制作ガイドですよ。
この著者は、ちゃんとBtoB企業のマーケティングをやったことある人ですね。BtoB企業のマーケティングで何よりも重要なんだけれど、なぜか、みんな忘れてしまっているのが「コンテンツ」なんですよね。
いままで数多出版されているBtoBマーケティングの本って、ツールの話だったり、ツールの夢物語だったり、アメリカの事例だったり、そんなのばっかりだったのよね。
でもね、そんなポジショントークな話を真似して、成功するわけではない。
しかし、この本に書かれていることを真似すると、少なくとも、失敗する確率はヒジョーに下がるとおもうのですよ。
そんな本書が「使えるな。現場を知ってるな。」と判断できるのは、かきの2箇所だ。
これからは積極的、能動的に「営業情報=コンテンツ」をきちんと発信していかなければ、新たな見込み顧客から「自分が何者なのか、何が得意でどのような価値を定期的する企業であるのかをきちんと自己紹介しない“よくわからない会社”」と見なされ、気づかない間に「予選落ち」してしまうのです。
と
この本でご説明する「マーケティング」とは、「営業プロセスを可視化して商品が継続的に売れ続ける仕組み」のことを指します。
だ。
マーケティングとは、展示会に出展することでもなければ、ツールを導入することでもないんだよ。
商品やサービスが売れる仕組みを作ることなんだよ。そして、その仕組みを作るには営業プロセスの可視化が重要なのだよ。
そして、プロセスを可視化したら、そこに乗っかるコンテンツを作ることなんだよ。コンテンツがなければ、プロセスの途中で見込み顧客とコミニュケーションを取ることができないではないか!と。
まさに、おっしゃるとおりだ。
そして、本書では具体的なコンテンツのつくり方まで掲載されている。
私がセミナーで伝えることと似ているようなことが、「ここまでか!」というレベルで書かれている。
なんでそこまで書けちゃうか?教えるのか?というと「教えても真似できない」ということをわかってるんだろーな。
また、TheModelで注目を集めているインサイドセールスの説明も、地に足ついていて、いいですな。
インサイドセールス3つのタイプ
企業や商材により異なりますが、BtoB企業におけるインサイドセールスの役割は見込み顧客育成(リードナーチャリング)、見込み顧客の絞り込み(リードクオリフィケーション)、マーケティング部門と営業部門の橋渡し役(マーケティング・プロセスの効率化)となります。
そーかんだよな。The Modelの内容は正しいけど、あれはインサイドセールスの活用事例のひとパターンでしかないんだよな。
[デジタル+オフライン] BtoB企業のためのマーケティングコンテンツ制作ガイド
- 作者: 宮?晃彦
- 出版社/メーカー: 金風舎
- 発売日: 2019/08/05
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