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マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実

著者:西岡研介
発行元:講談社

 

まとめ

わたしは左翼が嫌いだ。他アシクは日本の左翼が嫌いだ。日本の左翼のダメさがぎっしりと詰まったこの本。どーすることも、どーしようとすることもできない。労働者のためと言いながら、労働者を搾取する労働貴族。反権力を謳いながら、権力化していく集団。ほんきで、気分が悪くなるレベルで、大嫌いなのです。が、JR東日本が、こんな会社だと思うと可愛そうになってくるなぁ。関西電力のおえらいさんがある団体から金をもらい続けていたのと同じだな。そのうち、この本を読んだということだけで、革マル派から訴えらっるんじゃなかろうかね。

 

この本を読んだ目的

日本の闇を知る。日本の闇について学ぶということも、昭和を学ぶのと同じくらい、わたしのライフワークですからね。しかし、日本の大企業というのは、ここまで腐っているのでしょうかね。

 

目次

第1章 妖怪と呼ばれた男
第2章 異常な労使
第3章 底なしの腐敗
第4章 侵食の原点
第5章 恐るべき「革マル支配」
第6章 摘発「非公然味と」
第7章 未曾有の言論弾圧
第8章 「コウノトリ」と呼ばれた男
第9章 捜査の再開-埋め立てはじめた「妖怪」の外堀

 

感想

JR東日本労組には、絶対神が存在している。その名前は松崎明国鉄労働運動、ひいては総評労働運動をリードしてきたプロ活動家。革マル派創設時の副議長。この絶対神によって、JR東日本労組東日本が乗っ取られ、その私腹を肥やす流れが本書に書かれている。

 

なんてことをこのブログに書いたら、わたしも訴えられるんじゃなかろうかw

 

実際にこの著者は何度も訴えられているし、著者の記事が掲載された週刊文春が販売中止に追い込まれたこともあった。それは、JR東日本圏内のキオスクだけの話だけれどね。

 

国鉄の分割民営化の流れで動労国労のちからが削がれていく中、分割民営化を支持することで、うまく攻撃を交わした絶対神。そのときのやり取りは

 

組合員の雇用を守るため、民営化に協力している。その際、過去の闘争を否定し、国鉄幹部や自民党議員との会談において「私は犯罪者でした」と語るなど「転向」した(いわゆるコペ転)。

ja.wikipedia.org

 

だったのですと。

 

労使協調というお題目のもと、JR東日本の経営陣に近づき、権力を得ていった松崎。

 

革マル派で有ることを隠そうとせず、その暴力性を十二分に発揮して、現場を支配していった悪魔。

 

個人的にこのような労働貴族が嫌いですし、日本的な左翼が第っきらいなので、読み進めていくうちに怒りしか湧いてこなくなるのですがね。そんな松崎の地元である埼玉は大宮のJR東労組から支援されて国会議員になった枝野幸男。この本を読み進めていくと、やっぱり革マルのなかまだったんじゃないのか?なんて、おもてしまうわけですよ。

 

しかし、そんな松崎も、もはやこの世にはおらず。革マル派の武力闘争も、なかなか目にすることもなくなった21世紀。

 

「あぁ、平和になったのね」なんて、読みながら思っていたのですが、ふと気がついたんですよ。

 

革マル派が武力に訴える前に、行うこと。それは、仲間内に敵を作り組織を固めることと、陰謀論を利用し、反対勢力を貶めること。

 

あれ?それって、どこかで見たことある手法だなぁ。

 

家族に直接危害を与えるようなことをしなくとも、内ゲバ陰謀論の恐怖で組織を固める手法を使う、野党の国会議員がいましたよね。

 

そのへん触れると、本当に殺されちゃいそうだから、ここまでにしておこう。

 

しかし、日本の闇は深いですな。ヤクザや、右翼よりも、こっち側のほうが圧倒的に闇が深いと思いますよ。

 

この本、そのうち、発売中止になっちゃうんじゃないかしら?

 

ちなみに、マングローブとは革マル派JR東日本をコントロールするために作った組織のコードネームだw

 

マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実

マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実