サッカーをあきらめない サッカー部のない高校から日本代表へ 岡野雅行

著者：岡野雅行
発行元：KADOKAWA

まとめ

野人岡野。初期のJリーグに突然現れたミラクルボーイ。サッカーエリートではない。どちらかといえば、サッカーは上手ではない。しかし、誰にも負けないスピードがある。自分で自分にスルーパスを出せる男。ポジティブで、がむしゃらで、粗削りで、仲間思い。野人岡野はいいやつだなぁ、と再確認できる素敵な本だよ。素敵な児童書。

この本を読んだ目的

サッカーといえば、浦和レッズ。そんなわたしが、歴代レッズ選手の中で一番好きなのが、野人岡野。最弱の浦和に現れた規格外のルーキー。そして、黄金時代のレッズまで知る男。そんな岡野が書いた本なら読まない理由はないですな。

目次

1章　少年時代
2章　サッカー部がない！
3章　サッカーがしたいんです
4章　洗濯係からのスタート
5章　Jリーグから日本代表
6章　続けるチャレンジ
エピローグ
さいごに伝えたいこと

感想

野人岡野。日本サッカー史に残り続けるこの名前。なにしろ、サッカー日本代表をはじめてワールドカップに導いたゴールを決めた選手なのだから。

最弱のレッズに入団した規格外のルーキー。どこかのチームのユース出身でもなければ、世代別の代表に選ばれたことがなければ、大学高校世代の全国大会で結果を残したこともない。なにしろサッカー部がない高校出身のJリーガー。それが野人岡野。

不器用で、粗削りで、サッカーのテクニックはそれほどではないけれど、ずば抜けた身体能力。脚の速さは日本サッカー界屈指。そして、誰にも負けないは熱いハートに、仲間想いの世話焼き係。

レッズ引退後は居酒屋力の店長になるんじゃなかったの？w

熱い想いは夢を実現させるための、最大の武器なんだよな。サッカー部がない高校にサッカー部を作ったり、洗濯係からサッカー部のレギュラーになったり、選手からいきなりGMになったり。そんなことフツーできないよな。

前向きの突破力が何よりも重要だと教えてくれる素敵な本。そして、このシリーズ、他にはネイマールや、メッシの本が出ているという。岡野、その並びですよ。

サッカーをあきらめない サッカー部のない高校から日本代表へ――岡野雅行 (スポーツノンフィクション サッカー)