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どうして人は4時間も『とみ田』に並んでしまうのか 日本一の行列ラーメン店の非常識経営哲学

 

著者:富田治
発行元:講談社

 

目次

はじめに
第一条 東京にはあえて出店しない
第二条 メニューは増やすよりも減らす
第三条 営業時間は短い方がいい
第四条 回転率は上げずに下げる
富田治の歩み
第五条 原価率や人件費率は決めない
第六条 売り上げ目標は一切立てない
第七条 スタッフは極力異動させない
第八条 スタッフは育てない
第九条 大々的な宣伝はしない
第十条 本店『とみ田』は多店舗展開しない
 

感想


ワタシ、ラーメン大好きです。それこそ、毎日、食べても良いくらいにラーメン好きです。最近は、歳とって胃腸がもたないですが、でも、毎日、食べたいと思うくらいラーメン好きです。

 

昔はこってり系、濃厚系が好きだったのですが、今はあっさりだなぁ。あっさり醤油が大好きですな。あっさり下スープでインパクトを残すラーメンを作るのが一番難しいと、昔、大将が言ってましたね。そうそう、ワタシ、大学時代四年間、地元ではソコソコ有名なラーメン店てハイとしてたんですよ。弟子入りしたんじゃねーか?と思われるレベルで。実際に、大学卒業するので辞める時には社員として引き抜かれましたからね。そのままラーメン屋に勤めず、サラリーマンになりましたが。もしかすると、サラリーマンではなく、ラーメン屋のオヤジの方が向いてたかもしれませんがね。

 

おっと、話がずれましたね。大将はよく言ってたんですよ。あっさりしたスープでうまいラーメンを作るのは難しいと。あと、毎日、同じラーメンを作るな、と。

 

毎日、同じラーメンを作っているけど、2つとして同じラーメンは作るな、と。昨日より、今日、今日より明日が、もっと美味くなるように作れ、と。

 

これは著者であり、『とみ田』の大将である富田治さんも同じことを言ってたな。
美味いラーメンを作り続けるって、大変なんだよね。スープのだしだって、野菜だって、麺だって、豚バラブロックだって、まいにちコンディションが違うのだ。そのコンディションを感じとってラーメンを作るのは大変なんだよね。

 

と、この本を読んでいると、ラーメン屋の人間として共感できることばかりで、驚いた。今の仕事を辞めて『とみ田』に弟子入りしようかと思うくらい。でも、『とみ田』のラーメンというか、つけ麺は好きだけど、いま一番ハマってるのはあっさり醤油なんだよね。

 

多店舗展開はしないとか、地元密着とか、大きな店にしないとか、すごい共感できることだらけ。それにしても、1店舗で月商800万とか、すげーな。回転率は上げずに下げると言っているけど、これは謙遜だね。あれだけ美味いラーメンを、すげー集中して、すげー短時間でつくってるというのが1番のオドロキだな。