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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

ダーリンは70歳

著者:西原理恵子/高須克弥
発行元:小学館

 

目次


サイバラの小部屋
高須帝国の逆襲 エピソード1 愛と喝采の日々
サイバラの小部屋
高須帝国の逆襲 エピソード2 高須フォースの覚醒
サイバラの小部屋
高須帝国の逆襲 エピソード3 高須家の女たち
サイバラの小部屋
高須帝国の逆襲 エピソード4 神聖・高須帝国ができるまで
サイバラの小部屋
高須帝国の逆襲 エピソード5 高須式美人のすすめ
サイバラの小部屋
高須帝国の逆襲 エピソード6 いつもふたりで
りえくまちゃんとぼく

 

感想

高須クリニックの高須先生と漫画家の西原理恵子さん。不思議な大人のカップルとして有名だけれど、なんだろう、ものすごくほんわかしている。
そんな日常を読み取ることができる1冊。

 

高須先生。右翼っていうか、愛国者で、金持ちで、義にあついけれど、変わり者。日本における美容整形の第一人者で、新しい施術は自分の体を使って試すという、真面目なお医者さんの先生。

 

だけど、変わり者。

 

くらいに思っていましたよ。

 

でも全く違ったんだよね。江戸時代から続く医者の家に生まれたお坊ちゃま。それも、女系家族の高須家に生まれた、久々の跡取り男子。医者になることを宿命付けられていたというよりも、医者が家業であった家に生まれた、変わり者。何しろ、まだ、後ろ指をさされていた美容整形を日本に根づかせた人なんだから。

 

そして、そんな高須先生の彼女が、漫画家の西原理恵子さん。

 

高須先生は西原理恵子さんのファンだったんで。

 

学生時代に出会って、ずっと共に時間を過ごしていた奥様、「Yes!高須クリニック!」を生み出した奥様とともにファンであった漫画家。

 

そんなサイバラさんも、鴨志田さんという旦那さんがいて、その旦那さんとの間に波乱万丈の家庭を築いていた。

 

そんな奥さんが亡くなり、そんな旦那さんがなくなり、2人は恋人同士になった。互いの伴侶をよく知っていた友人なのに。

 

でもなんだろう。

 

本当に大切な人をなくした悲しみと、本当に大切な人とともに過ごす時間の大切さを知っている2人の関係の前ではすべてが霞んでしまう。

 

ありのままを受け入れる。

 

そして、違いを受け入れる。

 

ありのままを認める。

 

そして、違いを認める。

 

すげーな。コレこそ多様性だよと、感動してしまう1冊。

そして、高須センセ、すげー博識。

 

 

ダーリンは70歳 (コミックス単行本)

ダーリンは70歳 (コミックス単行本)