発行元:ダイヤモンド社
目次
計画達成よりノウハウ向上が成長のカギ
数値で管理すべきは結果よりプロセスである
「条件」をつけるだけで達成率は変わる
個人に頼らず組織の目標を達成する法
新しいモノをつくる仕事がすべて
【インタビュー】企業の成長に計画は不要である
稀少な資源を有効活用する8つの方法
組織の時間も予算管理せよ
個人のやり方を問うても本質的な解決にはならない
時間管理はチームでこそ効果が上がる
業績データのみで決定する
【2014年版】世界のCEOベスト100
【メンタル・ヘルス】職場環境はリーダー次第
コーチングが必要な困ったリーダーたち
【グローバル】多国籍企業と地元企業が不在の「中間領域」を支配する
【組織】なぜ組織の多様性をビジネスに活かせないのか
カルチャー・マップ:世界を8つの指標で理解する
感想
特集は「目標達成 結果を出す組織のPDCA」ですね。5年も前のハーバード・ビジネス・レビューですが、内容が古くなっていないのが素敵です。
そしてそんな今月号でよかった論文はこれ。
「計画達成よりノウハウ向上が成長のカギ 数値で管理すべきは結果よりプロセスである」
星野リゾート代表の星野佳路さんの論文ですね。個人的に星野リゾートが運営するホテルが作り出す空間、大好きです。変なタイミングに訪れてしまうと人人人で大変なことになってしまいますが、そうじゃない時期ねらうと、星野さんが作り出した世界というか、その土地の空気が持っている魅力を最大限に活かした空間づくりに、めろめろになってしまいます。
そんな論文の中で一番刺さったフレーズがこれです。
むしろ、それぞれの局面で瞬時に判断を下し、その積み重ねで優位に立ったほうが勝利し、劣勢に建ったほうが敗れるに過ぎない。
ビジネスも全く同じである。市場環境や競合の動き、あるいは自分たちの立場などを総合的に考え、それを踏まえてそれぞれの局面で判断を積み重ねていくことしかできないのだ。
計画を立てた時点から状況は変わるのだから、変わり続ける状況に合わせて、計画≒作戦を変更させ続けなきゃだめなんだよね。
「条件をつけるだけで達成率は変わる 個人に頼らず組織の目標を達成する方法」
コロンビア大学のハイディ・グラント・ハルバーソンさんの論文。
目標は作るだけじゃ、達成しないよ。細かいタスクにまで落ちてないと、人は動かないよ。というお話だけれど。あまり細かいタスクにまでがんじがらめにしてしまうと、それはマイクロマネジメントになってしまって、余計に話が進まない。
では、どうすればいいのか?となると、こういうステップを踏むことになりま
STEP1 チームの目標を設定する
STEP2 目標を、明確かつ具体的なサブゴールに分解する
STEP3 各サブゴールを達成するための詳細なアクションを特定し、「だれが」「いつ」「どこで」も定める
STEP4 アクションの引き金となる条件をつけた計画を策定する
これ、ワタシのチームでもやってみよう。
そんな今月号を読んでいたら、読みたくなった本。
世界で闘う仲間のつくり方---社員が1つのチームになれるスイッチは何か
- 作者: ジェニー・チャン,中川友
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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