発行元:マガジンハウス
感想
大特集は「二十歳のとき、何をしていたか?」。
購入してから2年も寝かしていたのですが、これ、すげーいい特集だ。こんなにとっぷりと、一字一句を箸で拾い上げるうようにPOPEYEを読んだのって何年ぶりだろうか?いや、今まで、そこまで集中してPOPEYEを読んだことがあっただろうか?
特集のコンセプト自体はシンプルです。各界の著名人に「20歳の頃、何してましたか?」とヒアリングし、それを文字に起こしただけ。
だけなんだけれど、たぶん文字量は3,000文字くらい。数えてないけれどね。それくらいの分量はある。そして、インタビュー対象者の現在の写真(メインカット)と、20歳の頃の写真。
これだけで一気に引き込まれる。
そもそもこんなレイアウト、雑誌じゃないと成り立たない。見開きでば~ん!の世界でないと成り立たない。10インチタブレットだって無理。
で、引き込まれる。
ぶっちゃけ知らない人だって多いですよ。てか、知らない人がメインwww
でもね、立花隆、秋山竜次、安藤サクラ、宇多丸、蛭子能収、木滑良久、笑福亭笑瓶、玉袋筋太郎、ピエール瀧、細野晴臣は良かった。すげー良かった。なんなんだよ。20歳前後の、人生の濃さ。
ピエール瀧、戻ってきてくれよw
そして、久々にPOPEYEを読んでもう一つわかったこと。単行本や、文庫本を効果的に使っているなんってこと。人生や、人物の引き立て役に、上手に使われているのが良い。出版社の自社広告のようだけれどさ、どんな本を読んでいるのかで、その人となりがわかるっていうから、人間の引き立て役日本を使うのは良いね。
情報取得手段のメインがWebになり、スマホや、タブレット、PCがメインディバイスになればなるほど、本や雑誌が引き立つよな。だって、そんな時代にわざわざ紙なんだよ。
かっこよすぎるぞ、POPEYE。