発行元:ネコ・パブリッシング
感想
やばい。面白い。超面白いかも。特集は「ランボルギーニ偏愛記 カウンタック趣味は格闘技だ」ですね。カウンタック、別段好きではないのですが、すげー面白い。ランボルギーニの世界に一気に引き込まれる。LP500を作っちゃうか、LP5000Sウルフスペシャル2.5のレプリカを作っちゃうとか。そんな人をよく見つけてきたもんだよな。
Lamborghini Countach LP500S Walter Wolf (1975)
自動車雑誌は小林彰太郎先生が作り上げたカーグラフィックの世界に縛られすぎてしまったんだろうな。ジャーナリスティックな姿勢に。そんなジャーナリズムは、自動車という工業製品の質が均一でな買った時代に成り立っていた”だけ”と言い切ってしまっていいのかもね。カルロス・ゴーンサンの話とか、不正検査の話とか、ディーゼル偽装の話とかありますが、そういう話は自動車ジャーナリズムというよりも、ふつーのジャーナリズムのお仕事だしな。
自動車がどんどんどんどん均一化し、その差がなくなってしまった21世紀、自動車に人を引き戻す方法としたら「偏狂」つまり、エンスージアズムなんだろうな。カウンタックとか、フェラーリや、PORSCHEと比べたら…今の時代のクルマと比べたら…なんだろうけれど、「だからどうした」と言い切れる人が、ズバッと言い切るから面白いんだろうなぁ。その勢いで21世紀のランボルギーニも一刀両断する。中身がアウディだとか、一切関係なくなってさ、それが面白いのだ。
あと、ロングテストは自腹で購入したクルマに限るな。会社にかってもらったクルマでもないし、もちろん広報車や、貸与されたクルマでもない。わざわざ自腹でかっている車だからこそこだわりがあって、こだわりがあるからこそ、面白いんだよな。
自動車雑誌の未来って、ここにあるんだろうな。
熱狂。
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