発行元:ファクタ
感想
今月号で面白かった記事。
「イチゴの病害虫を炭酸ガスで防除」
これ、すこい。虫は高濃度の炭酸ガスにさらされると、体液にアルカリの重炭酸塩が蓄積して、うまく代謝ができなくなって死んじゃうのだと。これ、うまく利用すれば、無農薬で野菜が作れるようになるんじゃなかろうか。イチゴの場合、受粉させるためにいるミツバチの存在が気になるけど。こんな研究をしてるのが、アグリクリニック研究所。
「元東京地検特捜部長大鶴基成の黒歴史」
ゴーンさんの最初の弁護人ね。元東京地検特捜部部長なのに、保釈を勝ち取ることのできなかった人。この人、東京地検特捜部時代にはホリエモンのライブドア事件や、村上ファンド事件を担当して「額に汗して働いている人や、働こうにもリストラされて職を失っている人が、出し抜かれるような社会にしてはならない」と、日本の自由主義径様にとどめを刺した人ね。まぁ、そっち系な思想の持ち主なのに、ゴーンさんの弁護を担当した、と。自白強要主義の日本の司法のど真ん中にいた人が、日本の司法のヤバさを訴えるとは、どんなブラックジョーク。日本の政治ネタには弱いけど、経済事件にはとても強いFACTAがゴーンさんの事件にターゲットを絞ったので、おもしろいことが、起きるかも。
「東証一部選別野村がリーク」
時価総額2500億円以下は、降格なんだと。で、そんの会社のリストに、テラスカイが入ってた。この前、東証一部になったばかりじゃなかったっけ?
「楽天携帯逆転シナリオ」
すこいな。楽天携帯のネットワークはCISCOが構築するのだけど、そのシステムはハードで構成されるのではなく、ソフトで構成されて、完全仮想化となるのだと。なんか、よくわからないけど、すごそうなので、要チェック。
あとは、ニコンの強みは半導体露光機だったんだけど、オランダのASMLにシェア取られて大変とか、銀行の支店跡地を病院が狙ってるとか(巨大な金庫がMRIやCTスキャン置くのにちょうどいいのだと)、韓国の激しい反日ぼうそうをKOREXITと呼ぶとか(韓国版の文化大革命な気がしますがね)面白かったですね。
で、そんな今月号を読んていてら、読みたくなった本。
「負動産時代」