WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

Number 973

発呼元:文藝春秋

 

目次


妖精を訪ねて文◎西川結城ストイコビッチ「僕がアーセナルより名古屋を選んだ理由」
あなたの推し助っ人は何位?J史上最強外国人アンケート結果発表!
最強クラブの創始者文◎熊崎敬ジーコ「鹿島が受け継ぐ神様の精神」
ブラジルより愛を込めて文◎沢田啓明ドゥンガ「だから鬼軍曹になった」
闘将に怒られ続けた男福西崇史が語るドゥンガの素顔
優勝請負人は敏腕代理人文◎沢田啓明ビスマルク「W杯を諦め、日本に残ったんだ」
631試合出場守護神の視点楢崎正剛が明かす恐るべき点取り屋たち
世界のハンターが来襲!文◎吉田治良W杯得点王のJ通信簿リネカースキラッチストイチコフフォルラン/ビジャ
731分連続無失点の記憶文◎松本宣昭シジマール「クモ男と呼ばれて最高!」
浦和のレジェンドが選定レッズ史上最強外国人は誰だ?
激論大鼎談水沼貴史×都並敏史×小島伸幸 夢のイレブンを選定せよ!エムボマ/レオナルド/ジョルジーニョペレイラサンパイオエドゥーほか
忘れじの助っ人たち外国人Jリーガー思い出スクラップアルシンド安貞桓モネールイルハン/ヴァン・ズワム/アモローゾほか
Jリーグ2019開幕
ドリーム対談文◎横井伸幸イニエスタ×トーレスJリーグは、日本はもっと強くなる」
158cmの英雄文◎熊崎敬チャナティップ「タイのメッシと呼ばれて」
スペイン人名将の哲学文◎横井伸幸フアン・マヌエル・リージョ「イニエスタのいるチームを率いて」
外国人名将列伝文◎北條聡伝道師と先駆者とベンゲルオシムネルシーニョオリヴェイラペトロヴィッチほか
日本人監督の挑戦文◎二宮寿朗名波浩×宮本恒靖「勝利への羅針盤を手にして」
33歳の初バロンドールモドリッチ「今、最も輝かしい瞬間を生きている」
ユベントス移籍の真相ロナウド「僕は世界最高の物語を描き続ける」
Jから世界最高峰への階段文◎豊福晋板倉滉「いつか、マンCへ」
スーパーラグビー日本開幕戦文◎朴鐘泰サンウルブズvs.ワラターズ「狼の逆襲が始まった」
Jリーグ開幕戦文◎戸塚啓C大阪vs.ヴィッセル神戸「VIP共演の幕開け」
若きエースに訪れた悲運文◎田坂友暁池江璃花子「乗り越えられない壁はない」
REGULARS
好評連載 第4回新しい地図×Paralympic Athletes香取慎吾×上地結衣
連載(15)文◎石田雄太桑田真澄「独白」「不動産トラブルと借金」
連載ノンフィクション(17)文◎柳澤健2000年の桜庭和志ホイラー・グレイシー
The CHAMPIONS(44)文◎前田衷セレス小林「強気な雑草ファイター」

 

感想

表紙のストイコビッチにやられましたね。大特集はJリーグ1993-2019 最強外国人は誰だ!」ですね。わたくし、筋金入りの浦和レッズファンでして、レッズ史上最高の助っ人はポンテであることに間違いないと思っているのですが、Jリーグ全体だと、間違いなく、ドラガン・ストイコビッチだろうな、と思うわけですよ。ストイコビッチ、いっちゃ悪いが、バリバリのトッププレイヤーだったわけですよ。ベローナから、マルセイユ、そして、名古屋グランパスエイト。よーく考えたらありえないチーム遍歴。コソボ紛争のあおりをくって、国際試合に出ることができなかった、そんなユーゴスラビア代表の悲しい歴史のど真ん中を歩いていたような選手だったわけですよね。じゃなかったら、極東の島国の、できたばかりのプロサッカーリーグになんかこなかった。名古屋の監督の次にアーセナルの監督に就任したベンゲルが「アーセナルにこないのか?」と声をかけた人物。それなのに、名古屋をとった。名古屋を愛してくれた。ピクシー。敵ながらあっぱれですし、ここまでJリーグを愛してくれてありがとうと思うわけですよ。

 

で、他に刺さったインタビューといえば、ドゥンガと、シジマール。磐田と清水の立役者ですね。彼らのおかげで、あまりサッカーに詳しくないワタシが、「中盤の底」や「ゴールキーパー」の重要さを知るようになりましたからね。いまの浦和に必要なのはドゥンガのような闘将なんだろうなぁ。チンタラ歩いているような選手に活を入れてくれる。そんな選手を求めてしまいます。そして、シジマールが清水のヒーローになっていた頃、浦和には見ろというゴールキーパーがいましたね。あと、ルルというフォーワードもいましたね。ともにスロバキアの選手ですが、どういうルートでスロバキアの選手をJリーグに引っ張ってきたんでしょうね。

 

そんな浦和の外国人選手について「レッズ史上最強外国人は誰だ?」ということで、平川忠亮コーチがコメントを述べております。エメルソン、ポンテ、ワシントンが、トップスリーですって。で、その記事では浦和の例題外国人選手が紹介されているんですけれど、ブラジルとドイツとアルゼンチン(一番最初の浦和はアルゼンチン的なサッカーを目指していたから3選手がアルゼンチン出身だった)のは多いの知っていたのですが、それ以外にも、スロベキア(ミロ、ルル)とか、スロベニアズラタン、イリッチ)とかクロアチアマリッチ)とか、ユーゴスラビアペトロビッチ)、ポーランド(くヴィッツア)とか、東欧系の選手が多かったのね。

イニエスタや、トーレス、ボトルスキーに脚光が浴びていますが、むかしからヨーロッパや南米の凄腕選手がJリーグに一杯やってきてたのよね、と再確認できる一冊。そして、やっぱ、チャナティップすげーよ。札幌が下位にに沈んだら、浦和に来てくれないかしら?と思ってしまうわ。

 

で、ナンバーを読んで思ったこと。これだけクォリティの高い文章と、写真が、次から次へと登場してくるのがすごい。Jリーグで行われたピクシーの試合の写真、全部持ってるんじゃなかろうか?と思ってしまう。いや~定期購読しちゃいそうだな、これ。