WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

ダイヤモンドチェーンストアー 2018.9

発行元:ダイアモンド社

 

目次

アメリカ小売業大全2018
ウォルマート
アマゾン・ドット・コム
クローガー
ホールフーズ・マーケット
コストコ・ホールセール
アルディ
過熱!買い物代行&即時配送サービス
変貌するダラーストア
百貨店の転換点
ショッピングモール復活の条件
シェアリングエコノミーをビイジネスに組み込む方法
エアークローゼット
AsMama(アズママ)
sitateru(シタテル)

 

感想

この雑誌の素敵なところは、デジタルマーケティングや、EC戦略が「ツール」ではなく「実利」で語られていると悪露なんですよね。どんな素敵な機能があるツールだって、費用対効果にあわなかったら導入しないしな。そこにグイグイ食い込んでくる、この雑誌は素敵です。デジマの雑誌ではなかなか出会えない視点ですものね。

 

そんな今月号ではアメリカ小売業大全2018」の記事が読みたかったんですよ。

で、この記事を読んで得られたことといえば、「顧客体験の提供価値の向上」がアメリカではアツいってことですね。単なる便利にお買い物させる、だけじゃないんですよね。買うことに取る楽しさや、、便利さを提供しているのだという。アメリカではオンラインとオフラインの垣根がどんどんどんどんなくなってきているので、その状況を含めての顧客体験の価値提供だとな。オムニチャネルは日本で失敗したけれど、無人店舗は日本でも成功しそうなので、そうなると、アメリカと同じようにオンライン・オフラインを行き来しての顧客への価値提供が重要となりますな。
この文脈で語られる「ECが消費者にもたらすスペース・資金・時間の余裕」というみっだ子が一番刺さりましたな。

 

ちなみに、2018年のアメリカの売上高トップ10は下記の通り。

  1. ウォルマート
  2. アマゾン・ドット・コム
  3. CVSヘルス
  4. コストコ・ホールセール
  5. ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス
  6. クローガー
  7. ホームデポ
  8. ターゲット
  9. ロウズ
  10. ベストバイ

ウォルマートは店内にEC部門を設置する一方、Amazonはリアル拠点の設置をすすめているという。そのサービスはアマゾン・ゴーだけでなく、フレッシュ・ピクアップ、アマゾン・ブックスにまで多岐にわたる。もちろん、ウォルマート以外の小売もECに力を入れるスーパマーケット米国最大のクローガーも、COSTCOもEC化に力を入れているという。

 

あと2~3年もすれば、アメリカでは「オンライン」「オフライン」の垣根なんてなくなっちゃうんでしょうね。実際はあるのだろうけれど、その垣根を感じさせないような、購買行動となるんだろうな。

 

他に気になった記事といえば、「クックパッド、生鮮ECに参入!」と「ドンキの新事業 会員制フリースペースは地方大型店立て直しの処方箋となるか」ですね。