発行元:日経BP
感想
大特集は「宣伝・デザイン・機能…残念な商品の法則 物はいいのになぜ売れない?」。
いや、ただ単にプロダクトアウトでビジネスしてるからでないかと。そういう感想ですな。よく言われますが、iPodや、iTunesの原型はソニーのほうが先に作ってたのよね。マイケル・ジャクソンの版権を抑える音楽出版社を身内に持っている企業ですから、そりゃ、なんでもできたでしょうな。でも、できなかった。ユーザの方を向いてなかったからね。そういう話かと。
で、そんな今週号で面白かった他の記事。
「徴用工判決、韓国の深謀とは」
日本が植民地支配をした満洲や、北朝鮮にも同じようなことを呼びかけてくるだろうって。そんなことしたら、ホントに国際裁判所ですよ。そして、帝国主義だった国々から総スカンですよ。でも、アフリカの国々とか巻き込みそうだな。そうなると、真面目に第三次世界大戦だな。
「ムダを排除、価格で圧勝 コストコホールセールジャパン」
この記事が、今週、一番面白かった。コストコの2018年8月期の売上は1415億ドルで約16兆円。これはウォルマートに続く世界第二位の売上規模。
なんでそんなことが可能なのかというと、「各カテゴリーのトップシェア商品、または安さなどでトップを上回る2位メーカーの商品を扱ってるから」ということと、問屋を通さない直接取引だから。あのコストコ店内で見かけるパレットはコストコ独自サイズ。102cm×122cmのパレットに商品を収めることができるのも、問屋を通さないから。
問屋を通さない外資系スーパーといえばカルフールがあったけど、日本から撤退したよね。では、なぜ、コストコは成功したのか?それは「設けすぎない」という考え方が徹底してるから。コストコの粗利率は11%と26.4%のイオンや、29.6%のヨーカドーと比べると圧倒的に低い。でもね、コストコの営業利益率は3.2%と他を圧倒しているの。なぜか?メーカーから大量に仕入れても、あまり仕入れ価格をいじらず安価で販売してるから。そりゃ、粗利率は下がるよね。でも、POPもBGMも何もない倉庫でパレット積みのまま販売しているから、販売管理費がものすごく低い。それゆえ、営業利益率が高い。
これぞコストコだよね。ちなみに、コストコは日本国内に100店舗まで増やして、イオンや、セブンに次ぐ企業になりたいんだって。それは可能なのか??と、少し疑問。
「メビオール フィルムを使った農業技術の開発・製造・販売 水と肥料を激減させ、農業革新」
すげーなこの会社。この会社が開発した「ハイドロゲル」というフィルムにはナノ単位の穴が空いている、と。あまりに穴が小さいので水に含まれる菌やウイルスなどが通り抜けない。このフィルムを使うと、今までになかった農業ができるようになるとな。
「アフリカで導入進む先端IT 後発の強みを生かす新サービス」
すごいな、アフリカ。
とりあえず、こんな会社に注目。
- ジュミア(ナイジェリア)…EC
- ヨゴイノビション(ルワンダ)…バイクタクシー向けのシステム開発。オートバイの運行状況をリアルタイムに把握。
- エソコ(ガーナ)…農家向けに穀物価格などを知らせるアプリ
- サファリコム(ケニア)…モバイル送金サービスM-PESAは決済のデファクトスタンダードに。
で、そんな今週号を読んでいたら、こんな本を読みたくなりましたな。
悪と全体主義―ハンナ・アーレントから考える (NHK出版新書 549)
- 作者: 仲正昌樹
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2018/04/06
- メディア: 新書
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