著者:世古詞一
発行元:かんき出版
目次
第一章 なぜ、今1 on 1ミーティングで人も会社も変わるのか
第二章 1on1ミーティングで何をはなすのか?部下と信頼を構築するために
第三章 1on1ミーティングで何をはなすのか? 部下の成長を支援するために
第四章 1on1ミーティングを始めてみよう
おわりに
感想
サブタイトルは「人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング」ですね。
マネジメントをするようようになり、メンバーが増え、イロイロとやらなければならないことが増えてきた頃、私のさらに上のマネジメント層から「1on1をやれ」と言われたので、渋々読んでみましたよ、と。
なぜに渋々なのか?といえば、私が1on1を嫌いだから。
で、本書を読んだら、なぜに私が1on1を嫌いなのか?がわかった。私が受けていたのは結果を出すための情報交換だったからなのよ。そんなもの、ツマラナイ。だから、嫌いなのよ。
でも、正しい1on1はそうではない。正しい1on1は個人起点の対話なの。だから、話が盛り上がるし、メンバーの様子を把握できるようになるの。
私もそうだったのですが、メンバーというのは、結局、自分中心でしかモノゴトを考えないのよ。だから、会社起点であーだこーだ言われても、困るのよ。
具体的に1on1でナニを話せばよいのか?というと、これを話せば良いのだと。
※毎回すべて実施
①プライベート相互理解
②心身の健康チェック
③モチベーションアップ
※状況によりどれか実施
④業務・組織課題の改善
⑤目標設定/評価
⑥能力開発/キャリア支援
⑦戦略・方針の伝達
雑談から話して、メンバーが望む場合以外は細かい仕事の話はせず、話のゴールも決めない。コレが重要だと。
きつい管理でもなくゆるすぎる雑談でもない「意図した対話」となって、話の迷子にならないようにするのが大事だと。
そして、1on1の回数を増やしていくことが、メンバーとの信頼関係構築に寄与していくのだと。これは心理学で「単純接触効果」と言われているもの。人は何かしらの対象物と繰り返し接することで、警戒心が薄れて好意度が増していく効果があるのだと。
で、毎回行う1on1では、まず、メンバーのことを褒めることが重要なのだと。フェイスブックでイイネ!をするように、カンタンに褒めること。
で、最高の褒め方は「AさんがBさんを褒めていたよ」と褒めるのが良いのだと。
怒られて育ってきた私には、にわかに信じられませんな。
あと、サポートするのはメンバーの仕事をサポートするのではなく、メンバーの成長をサポートするのだと。
そして、「オマエはわかってないよ、バカ」的なことをの絶対に言ってはだめなのだとな。
難しいなw
そんな本書の中で心に刺さったのが
正しい評価を行うことではなく、部下の納得いく評価を行うこと
マネージャーは評価制度を理解するのでなく、活用すること
一匹狼的に長年仕事してきて、メンバーは部下ではなく相棒という感覚でずっといたワタシには、目からウロコが落ちることばかりでしたな。
シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング―
- 作者: 世古詞一
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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