WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

日経ビジネス 2018.07.09

 

発行元:日経BP

 

感想

 

大特集は「カリスマと老害 なにが両者を分かつのか」ですね。
スズキの鈴木修師、キヤノン御手洗冨士夫氏、ファミリーマートの上田準二氏のインタビューが特集のメイン。ワタシ、今の会社で4社目ですが「老害」のシャチョーもいたけれど、そ~じゃないシャチョーも経験したので、なんか簡単に割り切れないよなってことで特集を楽しみましたわ。まぁ、カリスマと老害紙一重な気がするのよね。そして、老害と言われないためにも、自分でゴール≒引き際を定義しておくのが重要な気がするのよね。

 

で、そんな特集の中で、特に良かったのた「歴史が教える老害シグナル」ですね。

 

1.そういえば、自分に意見する者が最近、いなくなった
2.信じられるのは、身内の意見だけ
3.オフィスに自身の顔写真が掲げられるなど偶像崇拝化の兆しがある
4.業績悪化は部下の働きが悪いからとつい思ってしまう
5.前任者帳をしのぐ成果を出すために現場にむりをいってしまう

 

老害は自分がつくるというより、周りが作り出すって感じですね。
本人が進んで老害的なトップになることは少なく、そんなトップに忖度している取り巻きが、老害的な状況を作り上げているのでしょうな。


で、他に面白かった記事。

 

「経営教室反骨のリーダー 手代木功社長の理と情の先読み経営」
この中にあった手代木社長の考える人材育成の心得が良かった。
・教育の効果はすぐに表れないからこそ、先手を打つことが重要
・激動の時代を乗り切るために必要な「考える力」を養う
・経営陣の育成では「部門最適」から「全社最適」へと考え方を転換させれる
・上司は部下の個性を見ながら組織のパフォーマンスを最大化する
・子どもと同じくらい従業員やその家族の将来を考え愛情を注ぐ
へなちょこリーダーとしては、この方針を参照にして、チームを率いていこうと思います。

 

「海底調査に挑むチームクロシオ 深海4000mの地図作成競争」
これはすごい。
深海って、ある意味、宇宙よりも過酷な場所なのよね。
言われてみればそうだけれどね。
深海4000mでは地上の400倍の水圧がかかる。太陽光は届かないので、太陽光発電は出来ない。電波は海水中ですぐに減衰するためにWi-Fiはもちろん、GPSも使えない。
そんな海底でレースをするのもすごいけれど、そんな海底の情報を集めるのもすごいよな。

 

「ネットフリックス、快進撃どこまで」
Netflixも、Huluも、DAZONも解約してしまったのですが、世の中、動画配信ビジネス真っ盛りです。で、既存のテレビと違うのは、どこの会社もデータの扱いに長けてるってところですね。
で、Netflixでは…
個々のユーザーの好みを2000もの種類に分類、推奨機能を使ってターゲットを絞り、同じ世帯内でもユーザーごとに異なる番組を薦める仕組みを確立している。
…のですって。
世帯の中の個人単位ってすごいな。

 

そんな今週号を読んでいたら、こんな本を読みたくなりましたな。

 

天皇と儒教思想 伝統はいかに創られたのか? (光文社新書)

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皇后の肖像―昭憲皇太后の表象と女性の国民化

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