WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

運は創るもの

著者:似鳥昭雄
発行元:日本経済新聞社

 

目次

第1章 勉強嫌いの落ちこぼれ
第2章 歌手になろうとした青春時代
第3章 何をやってもうまくいかない
第4章 日本に「豊な生活」を実現したい
第5章 師匠の教えを指針に
第6章 試練は終わらない
第7章 ロマンとビジョン、愛嬌と度胸

 

 

感想

日経新聞に掲載されていた、ニトリ社長の「私の履歴書」を書籍化したものですな。
波乱万丈の人生は読み応え満載なのです。


でも、ワタシの中で、心の中にグイグイ入ってきたのがプロの150訓 および プロフェッショナル心得帳(抜粋50項目)ですね。


これを毎朝絶叫させられていたりしたら大変なのですけれど、ここに書かれていることはスゥッと心に染み入ってきます。


そのなかでも、特に染み入ってくる内容を記すと、こんな感じになる。

 

1)プロを動かすのは理論ではなく、思想であり、見果てぬロマンとビジョンである
2)プロとは、障害を認めない人である。したがって、どのような障害があっても、求める必要な結果を、必ず、達成する。
4)アマは、これがあるからできないと思う。プロは、これさえ解決すれば、できると考える。
6)アマは、変化が来た時、ダメだと思う。プロは、変化が来た時、チャンスだと捉える。
15)プロは、よろず簡単明瞭が好き。アマは、いろいろ余分な手を加え、複雑怪奇にすることが好きだ。
16)与えられた条件で、必要な数字を確実に出すのを、プロという。
18)プロの共通条件は、旺盛なる向上心と、あきれるほどの好奇心。そして、どんなことにも拒否反応を起こさない柔軟心である。
19)プロは、どんな難しい仕事でも、辛いと思ってやってはいない。難しければ難しいほど、楽しんでいる麺がある。
28)「どうしたらよいのですか」と聞くのは新入社員の間だけ。「こうしたいのですが」と言えるようになってあ当たり前。
30)部下に無能者はいない。部下を使いこなせない、無駄なリーダーがいるだけだ。
34)何も決定しないことは、誤った決定よりも菜お悪い
36)人間は願った以上のことは、実現しない。人生は。思ったとおりになる。ならないのは、思い方が、まだ足りないからだ。
45)能力のある人は、他人の能力について非難しない。能力のない人に限って、上役、部下に対する不平不満が多い。
50)「攻め」の人間は、齢はとらぬ。「守り」の人間は、どんどん老いていく

 

これを教えてもらっただけでも、この本は読む価値アリです。

まぁ、人によってこの50箇条、刺さる場所が違うと思いますが、どこか一箇所でも刺されば、最高です。

この書籍代のもとは取れます。

 

とはいえ、似鳥社長も、最初から順風満帆な人生を送ってきたわけじゃないのよね。
樺太に生まれ、引揚者の住宅で育ち、勉強はできない、、いじめられっ子だった。
だったけれど、人のやらないことをやり、一気にのし上がってきた。

人生経験で身につけたこともあったけれど、人から教えてもらったこともあった。

 

日本におけるチェーンストア経営の大家・渥美先生も、その一人だった、と。

 

その渥美先生の教えが、21世紀、ウェブの仕事をしているワタシにも、グサグサ刺さる内容だったので驚きましたよ。

 

人口構成や、地理的条件だけで出店地を絞り込むのではなく、そこが5年後、10年後、15年後どうなるのか?まで、考えて計画を作る。

 

デジタルマーケティングの世界はドッグイヤーと言われているけれど、サイトや、システムは3年位追加いますからね。

 

で、構築する時に考えるのは「今」ばかりであって、3年間の変化は、細かく考えないものな。

 

そして、社会経験で、経営者としての経験で身につけたノウハウ

 

手間のかかることは社内でやり、簡単なことは外に出す。仕事のプロを多くそろえる「多数精鋭主義」

 

 

6段階評価

というのが心に刺さりましたね。

 

5段階評価ではなく、6段階評価。
3という中立地点を作らない。平均以上であると判断される4か、平均以下と判断される3。

 

あやふやな点を作らない評価システムは素敵ですな。