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セブン、成人誌の販売中止へ 8月までに全2万店超で

凄いニュースだ!

 

www.nikkei.com

 

セブン―イレブン・ジャパンが成人向け雑誌の販売を中止する方針を決めたことが21日、わかった。8月末までに全国の2万店超の全店で原則、販売をやめる。女性や子どもが来店しやすくするほか、2020年の東京五輪パラリンピックなどを控え、インバウンド(訪日外国人)のイメージ低下を防ぐ。最大手の判断は今後、コンビニエンスストア業界全体に広がる可能性がある。

 

 

記事にもあるけれど、セブン-イレブンの店舗数は約2万店ある。その2万店からエッチな雑誌がなくなるのだから、単純に、エッチな雑誌全体の発行部数が2万部減るという話だ。

 

ちなみに、少し前になるけれど、出版業界における日本の市場規模はこんな感じ。

 

www.ajpea.or.jp

 

内訳は書籍が同3.0%減の7,152億円、雑誌は同10.8%減の6,548億円。書籍は全体では伸び悩みましたが、文芸書や学参、教養新書などは前年を上回る売れ行きで、児童書も前年並みをキープ。『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)、「うんこ漢字ドリル」シリーズ(文響社)など話題書も多数ありました。
雑誌は初の二桁減で、内訳は月刊誌(ムック、コミックス含む)が同11.1%減、週刊誌が同9.2%減となりました。定期誌が約9%減、ムックが約10%減と落ち込んだほか、コミックス単行本が約13%減と大幅に減少しました。

 

ものすごい乱暴な計算だけれど

2018年も売上が2017年に比較して10%減った。

エッチな雑誌も、ふつーの雑誌も「雑誌」に分類されるものは1000円だとする。

と。。。

 

6,548億円×0.9=5,893億円

5,893億円÷1,000円=5,893,200冊

 

ここから、少なくとも2万冊が純粋に減るわけですよ。

セブンイレブンがエッチな雑誌を10冊ずつ店頭においていたら、大変ですよ。20万冊も、市場から消え去るんですよ。

そして、毎月それが入れ替わるとしたら、20万冊×12ヶ月で年間で240万冊もエッチな雑誌が消えるのですよ。

 

ひぇええ。

 

みんな、エッチな雑誌はKindleや、DMM改FANZA電子書籍として購入するようになるんだろうなぁ。

 

雑誌が光り輝いていたのは20世紀のお話だよなぁ。

 

次は間違いなく、ふつーの雑誌だよな。ふつーの雑誌がセブンイレブンの店頭からなくなる。雑誌の購入は「オムニセブンで注文」して「店頭で受け取り」って流れになるんだろうな。

 

で、雑誌が置かれていたエリアは、イートインスペースになるんだろうなぁ。軽減税率の話もあるから、イートインスペースにしておいたほうが良いものね。

 

エッチな雑誌を出版業界独自に指定するから、そうでない出版物には軽減税率を!なんて、出版業界が自殺行為的な提案を政府にしていたけれど、もはやそんな必要もなくなりましたね。

 

www.sankei.com

 

8%から10%への消費税率引き上げが来年10月に迫る中、有害図書を除く書籍や雑誌に対し税率を低く抑える「軽減税率」の適用を求める出版社団体と、適用に慎重な政府が対立していることが17日、分かった。団体は軽減税率が適用される新聞同様、書籍や雑誌も「知識を得るため負担を減らすべき対象だ」と訴える。一方、政府は「納得できる有害図書排除の仕組みができていない」と主張。両者の溝が埋まる気配はない。

 出版社団体が本格的に動き出したのは6月中旬。超党派の国会議員でつくる「活字文化議員連盟」と「子どもの未来を考える議員連盟」が東京都内で合同総会を開き、書籍や雑誌に対し軽減税率を適用するよう求める活動方針を採択した。方針案をまとめたのが、日本書籍出版協会日本雑誌協会日本出版取次協会日本書店商業組合連合会の4団体だ。

 

 

このまま雑誌文化は縮小されていくんだろうなぁ。。。

 

社会人のスタートを雑誌がメインの出版社(それ以外の商いもしていたけどね)だった、ワタシとしては、なんだかなぁ。。。って感じですね。

 

そして、これからより一層、雑誌の廃刊と休刊が起きるわけですから、ワタシも気合い入れて、雑誌を読み続けようと思うのですよ。

 

で、廃刊休刊ブームが5年位続くと、アナログレコードにスポットライトが当たったように、紙の雑誌にスポットライトが当たるようになるはずなので、そこまでがんばります。

 

 追記

 

なんと、ローソンが後追いした!

www.huffingtonpost.jp

 

コンビニ大手ローソンが、全国店舗での成人向け雑誌の取り扱いを2019年8月末までに原則中止することになった。プレスリリースで1月21日、発表した。

同社によると、成人向け雑誌の取扱いについて、これまでは加盟店が判断していたが、今後は本部として推奨することは取り止めるという。

ローソンでは、2017年11月から沖縄県内の全231店舗(2018年12月末現在)で成人向け雑誌の取り扱いを中止しており、顧客や加盟店から「ご理解を得られた」として、全国への拡大に至ったという。

 

間違いなく、ファミマも追随するでしょう。

ちなみに・・・

ローソンの店舗数は約14,000店舗(2019年2月期 月次情報(2018年12月分)

ファミマの店舗数は約15,000店舗(ファミリーマートチェーン各社の店舗数 (2018年12月31日現在)

 

セブンイレブンの店舗数と合計した店舗数をわかりやすく4万店舗として、それぞれのコンビニにエッチな雑誌が10冊あったとしたら…

アナタ、40万冊の雑誌が消えるんですよw

そして、これらの雑誌が毎月入れ替わっていたとしたら40万冊×12ヶ月で480万冊も市場から消える。。。。

 

ひええええ

 

 

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2018年 出版再販・流通白書 No.21

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