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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

ロックフェラー家と日本

著者:加藤幹雄
発売元:岩波書店

目次

第1章 王朝の形成

 

第2章 第二世代と近代フィランソロピーの確立

第3章 多彩な第三世代

第4章 日本とのかかわり

第5章 第四世代――反逆と和解

 

感想

アメリカのビリオネアで、名門一族であるロックフェラー家と日本の関係を、淡々と綴った1冊。

 

個人的にはロックフェラー家と日本の著名人(昭和天皇豊田章男社長を含む)の関係性よりも、ロックフェラー家、そのものの歴史が非常に面白かった。

 

陰謀厨な方々にとって、ロックフェラー家と言ったら、ネオコン安倍晋三とともに世界を操るユダヤ資本にくくられてしまいそうですが、ロックフェラー家ってドイツ系なのね。もともとの名前はロッゲンフェルダー。ドイツのライン地方に住んでいたらしいのですが、もっと遡るとフランスのロクフイユ一族までたどり着くんだってな。カトリックではなく、プロテスタントユグノー一派で、フランス→ドイツ→アメリカと移住してきたんだとな。

 

そして、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神を地で行くような教育方針がロックフェラー家にはあるんだとな。

 

そんなロックフェラー家の精神が受け継がれている国際基督教大学に行けばよかった。。。と、この本を読んだら思いましたな。偏差値28のFラン・ミッション系大学などではなく。