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ドクター・ハック―日本の運命を二度にぎった男

著者:中田整一
発売元:平凡社

 

目次

序章 神戸港に降り立った密使
第1章 フライブルク
第2章 二つの顔―武器商人と秘密情報員
第3章 原節子と「武士の娘」
第4章 二・二六事件と日独接近
第5章 運命の岐路
第6章 漏洩した日独の秘密
第7章 スイスの諜報員
第8章 和平工作とハック
第9章 刀折れ矢尽きて
終章 ハックの遺言

 

感想

ドクター・ハック。本名はフリードリッヒ・ハイク。

 

彼の職業はドイツの軍用飛行機や船舶、それらの関連技術の輸入に携わる日本海軍および陸軍のエージェント。つまり、スパイ。色々と日本のために暗躍するわけなのですが、その活躍タイミングは2回ほどある。

 

1回目は1937年に締結される日独防共協定締結の締結に際して。
2回目は1945年に行われた、日本の終戦対策にさいして。

 

日本の平和のために活躍した、ドイツ人スパイがいただなんて、はじめて知りました。

 

戦前の外国人スパイと言うと、ゾルゲ事件リヒャルト・ゾルゲくらいしか知らなかったのですが。

 

歴史の闇消えて無くなりそうな、ドイツ人スパイのハナシを見つけ出してきた、著者がすごい。

 

そして、なぜにドクター・ハックが終戦工作をしたかというと、「誰に終戦工作をするべきなのかどうか?」ということを知らなかった、当時の日本政府もすごい。

 

 

ドクター・ハック: 日本の運命を二度にぎった男

ドクター・ハック: 日本の運命を二度にぎった男