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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

BtoBウェブマーケティングの新しい教科書 営業力を飛躍させる戦略と実践

著者:渥美英紀
発売元:翔泳社

 

目次

Chapter1 【準備編】BtoBのウェブマーケティングとは?
Chapter2 【戦略編】自社のあるべきモデルを考える
Chapter3 【戦術編】戦略を実現する作戦を練る
Chapter4 【推進編】成功確率の高い仕組みを作る
Chapter5 【まとめ】

感想

 

久しぶりにと言うか、初めてポジショントークしてないBtoBマーケティングの本に出会ったかもしれないな。


いきなり「ウェブサイトの成功が営業力を高めるわけではない」と言い切っちゃったりするし、具体的なツール名は一切出てこないし。

 

こういう本は清々しくて良いね。

 

で、本の内容ですけれど、それぞれ課題や、戦略、戦術を細かく分解して、そのやり方を説明してくれるのが素晴らしいのですわ。

例えば、「顧客」という軸で考えるとき

 

・新規顧客(全く接点のなかった新しい顧客)
 -新しいリードが不足している
 -有力なリードが得られていない
 -商談後の成約率が低い
・既存接点顧客(セミナーや展示会など何かしら接点のある顧客)
 -リード情報を組織的に管理できていない
 -リード情報に定期的にアプローチできていない
 -リード情報からほとんど商談につながらない
・既存顧客(過去に取引があったり、継続して取引があったりする顧客)
 -ルート営業に手間がかかりすぎている
 -成約者に定期的なアプローチができていない
 -成約者からほとんど商談につばがらない

 

と、ここまで細かく課題が分解できるわけだしな。
で、ここまで分解することで、手の内方は明確になってくるわけだしな。

さらに営業のステップも10に分けて考えている(教えてくれる)のが素敵。
それは何かというと

 

1)集客ラインナップ
2)キーメッセージ
3)キーコンテンツ
4)問合せ窓口設計
5)営業判別基準
6)イベント・キャンペーン
7)営業アプローチ
8)管理システム/管理方式
9)再アプローチ基準
10)再アプローチ方式

 

で、ウェブサイトと栄養素式の5つの役割分担モデルっていうのも

 

・不足している機能を補う
・1つの領域に特化する
・全く異なる領域を分担する
・一部のプロセスを任せる
・対象領域を大きく拡大する

 

って分類できて、自社のサイトが一体どこなのか?定義するところからはじめると。

また、BtoBのウエブマーケティングの6つの戦略というのもよい。

 

1)ターゲット特化方戦略
2)ターゲット分化方戦略
3)営業プロセス分化方戦略
4)ショップ/ダイレクトオーダー型戦略
5)メディア/コミュニティ型戦略
6)アンテナ型戦略

 

そしてしっかりと、レポートフォーマットまで紹介されているのが良い。

ものすごく良い本に出会ったかもしれませんな。

 

BtoBウェブマーケティングの新しい教科書 営業力を飛躍させる戦略と実践 (MarkeZine BOOKS)

BtoBウェブマーケティングの新しい教科書 営業力を飛躍させる戦略と実践 (MarkeZine BOOKS)

 

 

タイトル:BtoBウェブマーケティングの新しい教科書 営業を飛躍させる戦略と実践
著者:渥美英紀
発売元:翔泳社
おすすめ度:☆☆☆☆☆(良書!!)