目次
いまが最大の危機
第1章 ピンチをチャンスに変える
第2章 どん底から抜け出す
第3章 ものづくりは現場がすべて
第4章 不遇な時代こそ力をためる
第5章 トップダウンはコストダウン
第6章 小さな市場でもいいから1番になりたい
終 章 スズキはまだまだ中小企業
あとがき
語録
資料
年譜
感想
今、一番好きな自動車会社社長。
いや、昔から好き。
ってか、スズキという自動車メーカー、好きなのですな。
そんなスズキの社長のたぶん、最初で最後の自著。
いや〜たぶん、この人の下で働くのはもの凄く大変なことかも知れないけれど、働いてみたい。
すごい。
30年もトップに君臨しているのに、腐っていない。
それがすさまじい。
側近政治までも否定するようなワンマンタイプだけれど、王様になっていない。
現場の声をよく知っているから、魅力的なクルマが出てくるんだろうな。
ほんと、この人の行動力はすごい。
文字通り、現場百編。
エンジニアじゃないから、とくに大事にするんだろうな。
現場を。
なにしろ、SX4、スイフト、ワゴンR、ジムニーといったワタシがかなり好きなクルマ誕生には、このコアラみたいなおじいさんが深く関与しているわけでね。
自分がすべきこと、やるべきことを見極めているというのはすばらしい。
そして、一番しっくりきたのは「売上高と取扱高は違う」という考えですな。
どちらにしろ、この本は最高です。
だって、鈴木修さんの名言集まであるんだから。
名誉じゃメシは食えない。
ビジネスは深く静かにやるのが理想。
金と時間がかかるものは大嫌い。会議はその最たるもの。
できない理由を聞くヒマはない。どうすればできるのかを言ってくれ。
ほんと、この人はエンジニアでもなければ、理系でもない。
でも、それがメーカーのトップにいることの利点を証明してくれる。
タイトル:俺は中小企業のオヤジ
著者:鈴木修
オススメ度:☆☆☆☆☆(最高ですな)