著者:高桐 唯詩
発売元:WAVE出版
目次
序章 ル・マン。歓喜の優勝
第1章 名門に生まれて
第2章 苦難
第3章 社会へ
第4章 レース
第5章 ル・マンへ
第6章 ル・マン、栄光を我が手に
第7章 郷和道、我が道
感想
日本人で唯一というか、世界中を見回してもほとんどいない、プライベートチームを率いてル・マン24時間を制した郷和道のおはなし。
Car Maniacs : Life With Le Mans' - XJ220LM 962C 767B モーターヘッド Motorhead.jp 4k
Highlights - 2018 Le Mans 24 Hours - Michelin Motorsport
*郷さんのLe Mans映像を探したけれどなかった
金持ちを馬鹿にする風潮が多いですけれど、そんな浅はかな人間こそこの本を読め。
金持ちは金持ちなりに大変なんだ!
なんて言うレベルじゃないぞ。
本当の金持ちって、自分が金持ちであることになかなか気づかないわけよ。
だって、生まれた時から生まれる前から金持ちなんだから、比較できないわけよ。
想像すらできない。
それをブルジョワジーの搾取だ的に騒ぐバカは読め!
157ページにある
これはお金を持った者の宿命かもしれない。資産があるというのは幸せなこと。それを活かして、みんなに大きな喜びを差し上げられるなら、それでいいと思う。ここで引けば、今のお金は死に金。優勝すればお金は生きたことになる。
・・・というフレーズはすばらしい。
本当の金持ちって金を稼ぐ必要がないから、どうやって使うかに苦心するわけだ。
このような特も金もある人間が今のジャパンにいない。
それが大問題だと思う。
そして、日本にもレース文化が根付くことを切に思うようになる素晴らしい本ですな。
タイトル:勝利のルール—ル・マンを制した男 郷和道
著者:高桐 唯詩
発売元:WAVE出版
おすすめ度:☆☆☆☆☆(最高!)