著者:沢村慎太朗
発売元:文藝春秋社
目次
序章 スーパーカー前史
第2章 スーパーカー誕生
第3章 第2世代へ
第4章 革命の時代
21世紀へ
感想
この本、超面白い。異色の自動車本だ。
自動車の書籍を歴史書籍に置き換えると、殆どが「徳川家康」とか「織田信長」とか「桶狭間の合戦」とか「川中島の戦い」とか「武田家」とか「島津家」とか、とある一箇所にだけ光を当てたようなものだったのですわ。それがこの本は「戦国時代」という歴史の流れで区切っているのよ。
桶狭間の合戦が行われた時、武田や、北条はどうしていたのか?越後や、甲州はどんな状態だったのか?すべてが有機的に絡み合っている歴史の全体を教えてくれる本なのですよ。
で、そのくくりが「日本史」とか「世界史」という大きなくくりではなく、「スーパーカー」。ランボルギーニに、ポルシェに、フェラーリ、当然出てきますが、それらがどういう関係性であったのか?がよくわかります。そして、いきなりスーパーカーが登場したわけではないので、その辺もしっかり書かれているのですわ。
ちなみに登場するスーパーカーは
デ・トマゾ ヴァレルンガ
ATS 2500GT
ルネ・ボネ ジェット
マトラ ルネ・ボネ・ジェット in ランデブー フレンチ レトロ
シボレー コルベア モンツァGT
Driving the Chevrolet Corvair on FM4
フォード GT40
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デ・トマゾ マングスタ
De Tomaso Mangusta Great V8 Sound On Hillclimb
ディーノ 206gt
ランボルギーニ ウラッコ
爆音!世界に二台ランボルギーニ・ウラッコレーシング エンジン始動!
…もう、車名をならめるだけでもよだれが出てきますが、これらのスーパーカーの歴史が有機的に絡まり合っているのですよ。
実に面白い。